【d!】本日も貴方に会いに。【syp】 (ページ9)

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｢わ、私、トイレいってくるね、｣

｢はい。一応待ってますね。｣

｢ありがと。｣

ニコッと微笑んだAさん。少しはストレス減少になったかな。

｢で、いい加減出てきたらどうですか？｣

｢なあんだ。気づいてたんだ。｣

問題は、この人だ。

ストーカーなら当たり前のように帰り道を尾行するだろう。

そう踏まえてこの話を切り出した。

｢でさぁ、君には死んでもらいたいんだよ。｣

するとストーカー野郎はカチリ、とカッターを突きつけてきた。

暴力沙汰になりかけないのは悟っていたが、流石にこれは予想外だ。

｢なんでAに気安く触れてんだよ......俺のAなのに........｣

暴力振るってたお前がいうことじゃない、とでもいったら気に触り即死亡。なんて。

冗談じゃない。

｢とりあえず、死のっか。｣

こちらへ走って近づいてくる。

突きつけられた刃物を交わす。

スポーツやってて良かった、なんて思ったり。

足を引っ掛け転ばせ、カッターを奪い取り刃をしまい、投げた。

すると、ストーカーの後ろに人が。

｢やっと来たか。｣

｢なっ.......！？｣

｢こんにちは。ストーカーさーん。署まで同行願えますー？｣

手錠をさりげなくはめ、パトカーへ入らせる。

｢はぁ..........ぎりぎりっすよ、ゾムさん。｣

｢すまんすまん。他の事件もあったんでなぁ。｣

そう。我々だメンバーのゾムさん。

実は警察官、兼刑事を務めている。

運動神経が良すぎてよく面倒くさい事件に回されるそうだ。

何故ここにゾムさんがいるかというと、

彼女、Aさんに連絡させたからだ。

『トイレとかでこの番号に連絡してください。ショッピ君、という言葉もつけてくださいね。』

と、予め伝えておいた。

｢これで、一安心っすね｣

｢俺は一安心ちゃうけどなぁ.......？｣

｢ﾋｨｯ｣