7知らない感情 ページ7
一番隊帰還から数日。今日もまた穏やかな一日が始まる。
マルコとエースがサッチに雷を落としてから逆にAがサッチにべったりになってしまった。
『サッチー！早く教えて！早く！』
「おう！待ってろ、火傷だけはすんなよ！」
そんなやり取りを横目に見ながら、カウンターで何杯目か分からないブラックコーヒーを啜るマルコ。新聞なんてページは進んでないし、手元の計算書類なんて一文字も書かれていない。
その隣にはうんうん唸りながら報告書を書いているエース。
ふたりともAがサッチに反応したあの日から、今まで以上に近くに居るようになってしまった。
マルコの分かりやすいアプローチは昔からA以外のクルーやナースは知っていて、皆陰ながら見守っていた。しかしあの日の事件以来、まさかのサッチにときめいたAの噂が流れて普通のクルーまでもが色めき出したのだ。悩みは減るどころかますます増えるばかりだ。
今もオムレツの練習を繰り返すAとサッチの距離に何度目かの舌打ちをする。するとその問題の張本人がこちらへ駆けて来た。
マルコ！と無邪気に笑う姿を見て、また胸がズクリと疼いた。
『見て！ほらマルコ！サッチに毎日教えてもらってやっと上手くいった！マルコの好きなオムレツ、ずっと上手く焼けなくて‥』
人の気も知らないで、はい、あーん！なんてスプーンを突き出してくる華奢な手首。それを見るだけで喉が鳴るなんて、とんでもなく俺は重症らしい。気が付けば目の前のAにまた振り回されるのだ。
『‥どう？美味しい？甘い？辛い？苦くない？どう？ねぇマルコ！』
「うるへーなぁ、‥‥ん。旨いねい、サッチよりうめぇ。ありがとよい」
それ、全部食わしてくれねぇのかい？
そう言ってあ。と口を開ければ事の重大さを理解したのか、一瞬で真っ赤になったA。
あ、だの、嘘‥、だの金魚のように口をパクパクさせて慌てている。そんな姿も愛おしくて、形の良いその頭を撫でて皿を持ち上げる。
「部屋で食ってくる、またあとでコーヒー頼むよい」
そう言って眼鏡を外し胸ポケットに入れ、脇に新聞と報告書を挟み皿を持って食堂から出る。その後ろでエースが残りのオムレツを食べたいと騒いでいた。
甲板に出て自室へ向かう。さっきまで晴れていたが一雨来そうなが気がする。目を細め海鳥を見て確信する。
「久しぶりの嵐になるか‥」
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 読者の皆様！こんにちは(^^)新しいアカウントになりました！末っ子ちゃん更新してますので、私に飛んで楽しんで戴けたら幸いです‥(*^^*) (2021年4月30日 9時) (
レス) id: 8e3cf6a3ac (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - マリンさん» 本当ですか？！嬉しい‥( ｡ﾟДﾟ｡)私も書きながら悶絶しております‥wちびマルコ。マリンさまの為に書きますよ！アカウント変わりましたが続編作りましたのでまた絡みに来てください！ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 蒼鳥さん» 毎回だなんて‥泣ける嬉しい(ToT)ありがとうございます‥！アカウント変わりましたが続編‥書きました！是非ともまた感想教えてください( o´ｪ｀o) (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえて光栄です‥！続編、アカウント変わりましたが作りました。良かったら遊びに来てくださいね(^-^)/ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 二人がくっついて叫んでました(笑)ちびマルコ….！みたいです！ (2021年4月11日 19時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 x他1人 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年3月24日 17時
