30あと少し(過去) ページ30
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ローの優しい声と同時にひんやりした目元の感覚。彼が私の目元に手を乗せているとわかった。
『んふふ、‥つめた、ローくん見た目と同じだ』
「お前は太陽みてえに馬鹿程熱い、明日になれば熱も下がって動けるだろう」
不思議と心地好い冷たさに、ふわふわと意識が微睡んでゆく。彼は催眠術が得意なのだろうか‥？ゼロだった睡魔が彼の手から頭に流れてくるような、不思議な感覚。
『たい‥よう、‥、』
Aはそう呟いて、大きな息を一吸いし眠りに落ちてゆく。ローは暫くあどけないその無防備な寝顔から目が離せなかった。眠ったのを確認しローは人差し指の背で優しく、Aの目元の涙を拭う。
「‥忘れててくれ、思い出すな」
お前はこの船の記憶から生きていけばいい、そんな事を思いながらその柔らかい唇に指を這わせる。すると薄く開いた唇に身体の芯が熱くなるのを感じた。あまりにも無防備な彼女を直視出来ずに、急いでその場から離れる。
途中に枕とブランケットを引きずったベポにすれ違ったが、あの場面を見られなくて助かった、つくづくそう思った。
コラさんが居れば、この状況を見て大笑いするだろう。きっと彼は涙を流し無音で笑い転げるはずだ。簡単に思い浮かんで、小さく噴き出して笑った。
夜も更けた船内は束の間の静かな時間が流れた。
同じ頃、大きな白い鯨。モビーディックの船内に、１つだけ灯りが灯る部屋があった。
カリカリとペンが海図の上を滑る音と、コーヒーを啜る音。
ゴトリとカップを置いてペンを投げ出しグッと伸びをする。窓枠の右下に立て掛けた写真に手を伸ばし手元へ引き寄せた。
「欲しいもんこそ簡単に手に入らねえよい」
そう写真に呟き、次は棚に手を伸ばしブランデーを取り出して栓を抜き一気に喉に流し込む。マルコの夜は、まだまだ長そうだった。
明日は快晴。Aが帰るまであと２日
、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(俺の〜‥お花ちゃ‥！！)
じーーーーーーーー。
(なんもないっス！あっれ〜、便所便所〜‥)
ロー似の映像でんでん虫がシャチの動きを凝視し爆速でローに転送している。
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嫁子ちゃん。(プロフ) - 読者の皆様！こんにちは(^^)新しいアカウントになりました！末っ子ちゃん更新してますので、私に飛んで楽しんで戴けたら幸いです‥(*^^*) (2021年4月30日 9時) (
レス) id: 8e3cf6a3ac (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - マリンさん» 本当ですか？！嬉しい‥( ｡ﾟДﾟ｡)私も書きながら悶絶しております‥wちびマルコ。マリンさまの為に書きますよ！アカウント変わりましたが続編作りましたのでまた絡みに来てください！ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 蒼鳥さん» 毎回だなんて‥泣ける嬉しい(ToT)ありがとうございます‥！アカウント変わりましたが続編‥書きました！是非ともまた感想教えてください( o´ｪ｀o) (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(aug)(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえて光栄です‥！続編、アカウント変わりましたが作りました。良かったら遊びに来てくださいね(^-^)/ (2021年4月12日 13時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 二人がくっついて叫んでました(笑)ちびマルコ….！みたいです！ (2021年4月11日 19時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嫁子ちゃん。 x他1人 | 作者ホームページ：https://Twitter.com/yomeko_zzz
作成日時：2021年3月24日 17時
