あなたは浮気性 【三途春千夜】

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春千夜さんとの家を出てから暫く。




仕事を休むわけにもいかないから、谷口先生のいる職場でできるだけ接触しないように働いて、ホテルに戻って、仕事をして。


あの日の体調は戻ったものの、あの日から何度も体調を崩した。








ホテルで自炊もしないし、モーニングを食べられるようなお金の余裕がある訳でもない。


必然的にコンビニのご飯だったり、ご飯を食べなかったりの日が続いた。










彼と離れたら、私は生きることすら下手くそだ。





彼のために作らないのなら食事なんて無意味だ。









彼に出会うまで、どうやって生きてたっけ？











会いたい。






だけど、きっと、あのまま私たちが関係を続けていても、いつか自分が壊れるのは目に見えてた。











これが、正しかった。









谷口先生に暮らしてるホテルもバレてないし、ボディタッチはあっても学校でなにか事件を起こせるはずもない。













このまま、時間が流れればきっと、彼を、あんな男って笑えるはず。笑えるはずなの。












彼は私を求めてない。




私がどれだけ彼を求めようと。







だって、私の職場、知ってるはずなのに、迎えに来てくれないんだから。




だって、私よりも素敵な人間が、この世には沢山いるんだから。












私だけ、ずっと、ズルズル引き摺ってる。















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