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結局私は谷口先生の車に乗った、というか、乗らされた。
あそこで春千夜さんにバレるのも嫌だったし、メイクを崩して泣きながら帰るのも嫌だったから。
私を信じてくれてるからなんて言ったのに、恥ずかしい。
でもそんな恥ずかしさより、辛さや痛さが私をいっぱいにする。
｢知ってたんですか｣
｢･･･何をですか？｣
｢彼氏さんの、その、｣
｢浮気ですか？｣
｢･･･はい｣
｢知ってました｣
｢じゃあ、｣
｢私以外の誰かを愛していてもいいんです。私もその愛の欠片を貰えるなら。
私のご飯を美味しいって食べて、2人の家に帰ってきてくれるなら、それで･･･っ｣
｢それで、幸せなんですか｣
谷口先生の、静かな、あやすような口調に、質問に、答えられなかった。
幸せなわけが無い。
でもだって、彼がいる時は、幸せだから。
その瞬間は、本当に、幸せだから。
｢A先生、それは、｣
｢やめてください。何も、言わないでください｣
だって私が1番、分かってる。
いつの間にか、家の近くに車を停められていて、お礼を言って車から降りようとした私の手首を、谷口先生は引いた。
男らしい強い力で引いて、唇を押し当てた。
春千夜さん以外の人とのキス。
触れるだけのキスの後、なんだ、って笑う谷口先生。
恐怖で、どうやって力の強い手から抜け出して、車から降りて部屋に戻ったのか、何時からその場で座り込んでいたのか、何も覚えていなかった。
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@じゅら - 主さんの作品では多分初コメです！失礼します！前からお気に入り登録をしていて、これで読み返すの3回目ぐらいです笑 でも何回読み直してもやっぱ神です！最後の春ちゃんが「こら、体拭けクソ」って所が好きです！これからも頑張って下さい (12月7日 23時) (
レス) @page47 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 読み終わりました！最初ドキドキしてたけど，やっぱ神作だった…作者様ありがとう！！ (11月29日 6時) (レス) @page48 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
3-114 36(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！読めるようになりました！最高です！ (2022年9月26日 1時) (レス) id: 4e0064ee9d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 3-114 36さん» 報告ありがとうございますー！こちらのミスで見られなくなってました。すみません。今は見れると思いますので、ぜひ呼んでやってください！ (2022年9月25日 18時) (レス) id: 544f54aa0d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ワンロボさん» コメントありがとうございます！！谷口先生はボコボコです♡最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2022年9月25日 18時) (レス) id: 544f54aa0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年3月18日 16時
