44。 ページ44
ロ「俺さ、」
アクシアがお手洗いに行って少し立つと
さっきまで会話に混ざってこなかった
ローレンが話し始めた。
なんだろう、声になんとなく
重みがあるような気がする。
ロ「やっぱテストだめかも……
なんかせっかく教えてもらってんのに
全然できんからさ、申し訳なくなってきてる」
とか思っていたら…こんなことを言われた。
「え、……そんなことないよ？
ちゃんと化学とかできてたじゃん」
ロ「なんか、自信ないんだよな、…」
知らなかった、
ローレンがこんなに悩んでたこと。
ロ「ほら、アクシアよりこの前の期末も
だめだったんだよ、それなりに勉強は
してたんだけどさ……、」
なんだろ、一緒にするのはローレンにとって
迷惑かもしれないけれど、
中学のときの私みたい。
今では私は高嶺の花だー、
とか言われているけれど
昔は成績はそこまでよくなくて、
そんなことは、言われていなかった。
中学の頃、
私も仲のいい人と勉強の出来の良さを比べて
ネガティブループに陥ってたことがあった。
なんで私は皆みたいにテストの
点数が取れないんだろう…、
私も勉強してるはずなのにって。
でもその時は、
私もそうだったんだよね
って昔からの知り合いだった、
ある女の先輩が言ってくれて。
先輩「大丈夫だぞ、A、
私もそんなときがあったが、
そういうときこそ自分を信じて努力するんだ。
そうしたら私は点数取れるようになったし、
先生たちからの評価も上がったからな！！
……、そうだな、私と一緒に頑張ってみないか？
よし、私も、今受験生だしちょうどいい。
そうしよう！」
そうやって、励ましてくれたから。
『一緒に』頑張れたから
今の私があるわけで。
まぁ、高校生になって
高嶺の花なんてあだ名つけられて
皆との間に勝手に線引きされることになるとは
思ってなかったのだけれど。
そんなのに絶望してた私が懐かしいな。
まぁ、変われたのはほんと、
ここ数日のできごとのおかげ…。
ローレンにはすごく助けてもらった。
……なら、私が今度は勇気づける、
励ます番なんじゃないかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
那々 - 田中ァァさん» 生きがいですかぁ…！！本当に嬉しい言葉をありがとうございます！(…これは更新頑張らなくては！) (2021年9月26日 17時) (
レス) id: 707aad3d9e (このIDを非表示/違反報告)
田中ァァ - 生きがと言っても過言じゃないくらい好きです。 (2021年9月26日 10時) (レス) @page47 id: cf4fd5c006 (このIDを非表示/違反報告)
那々 - まーっちさん» 有難うございます！コメント凄く嬉しいです！更新も頑張りますね！ (2021年9月19日 2時) (レス) id: 707aad3d9e (このIDを非表示/違反報告)
まーっち - え、めっちゃ好きです！！！更新応援してます！ (2021年9月18日 19時) (レス) id: 0be4ce7647 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月 | 作成日時：2021年9月16日 18時
