74.料理 ページ24
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｢馬鹿にしてるの？！阿伏兎にあわせて！｣
｢だめ｣
いつまで阿伏兎を呼ぶのか。
･･･分かってるんだろうな、こんな状態を阿伏兎が見たら
自分を、助けてくれるって。
｢いい加減にして！！あんたなんか！阿伏兎に愛される価値もない！
一生孤独で生き続ければよかったの！！私の言うことを！｣
そこまで言って、ゆうちゃんは口を閉じた。
太郎くんが、銃口を向けたから。
｢あんたさっきから黙って聞いてたら、ほんと･･･。
よくこんなの相手にしてましたね先輩｣
｢まぁね。選択肢は少ないよ。
阿伏兎や団長の手で何かしら苦しめられるか、私に外に出してもらうか
とりあえず仲良くご飯を食べるか｣
さぁどれにする？私の質問に、答えない。
私はゆっくりと深呼吸をして
牢屋の鍵を、壊した。
｢は？！あんた、鍵もってるんじゃないんすか？！｣
｢なんで？そんな用意周到なわけないじゃん。
ここの牢屋はね、作りが甘いんだよ。知らなかった？｣
私の言葉に太郎くんは何も言わない。
ゆうちゃんは、驚いたように目を見開いた。
｢両手繋がれてる鎖は弱くないけど、足は自由なんでしょ？
私が本気を出さなくても壊せるんだよ？
どんだけ弱くても、夜兎なら壊せるような牢屋。
逃げたきゃ逃げれたんだよ。甘いよね｣
傷ついてはいない。
それだけ大切な人だっただけで。
でもそれ以上に、私を大切にしてくれてるのかなって、今日思えたから。
｢食堂行こ。私も栄養失調で怒られたし、体重戻さなきゃだしね｣
伸びをしながら歩き出す。
背後から一瞬、殺気を感じたけれど、それは太郎くんによって防がれた。
後ろは見なかった。
私は後輩として、彼を信用してるから。
勝手に歩いて食堂に向かう。
みんな寝静まっているから、ガランとしたそこで冷蔵庫を漁った。
何をしていたのか知らないけど
暫くしてやっと私に追いついた2人。
｢何食べるー？｣
｢･･･作ってあげようか｣
｢え？｣
｢出してくれたお礼｣
その態度の急変ぶりに、本当にゆうちゃんかどうかしばらく疑った。
太郎くんを向いても、首を傾げるだけ。
でもとりあえず、私は料理なんてする気もなかったからキッチンを彼女に任せることに。
太郎くんは見張り役。
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あい(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます！予想に反することが出来て嬉しいです！こちらこそ、ご愛読ありがとうございました！ (2021年10月21日 3時) (
レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 完結おめでとうございます！いつも予想外の面白い展開で楽しみに待ってました！とても面白かったです！ありがとうございました！ (2021年10月19日 21時) (レス) @page32 id: b22efef821 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - うさぎさん» またまたコメントありがとうございます！無事完結させることが出来ました！是非次作も楽しみにしててください！ありがとうございました！ (2021年10月19日 2時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - またまたコメント失礼します！ 完結、おめでとうございます(*^o^*)作品更新の通知が来るたびに\(//∇//)\ってなってたので笑 少し寂しいようにも感じますが、これからも主様の作品を読んで、元気を貰おうと思います‼︎ (2021年10月18日 21時) (レス) @page32 id: d1ce909995 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - manaさん» コメントありがとうございます！お待たせしましたー！ (2021年8月30日 23時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい | 作成日時：2021年8月30日 10時
