私の幸せ[銀魂‐坂田銀時]

7.ママ ページ7

･




｢おい、A、大丈夫か｣



そんな銀時の声が遠いところから聞こえて目が覚めた。


あれ･･･？銀時が起きてる。



｢早起きだね、目、覚めちゃったの？｣


｢どっちかっていうとお前が寝坊だ。大丈夫か｣


｢え、うそ｣


｢熱でもあんのか？今日は休んどけ。天気も天気だしな｣


｢だめだよ、今日はバイトだもん｣


｢1日くらい休みゃいいじゃねぇか｣


｢でも･･･｣


｢大丈夫だから、ほれ、電話してこい｣



時間は既に11時を回っていて

本当に寝坊してしまったんだと驚いた。


まさか銀時に起こされるなんて。


言われるがままにバイトに休みの連絡を入れて急いで着替えた。


リビングにはもう万事屋大集合で

遅めの朝ご飯にはお粥が用意されていて、思わず笑ってしまった。



｢風邪なんかじゃないから、そんなにしなくていいのに｣


｢病は気からですよ、こういう時は用心したもん勝ちです｣


｢ありがとう新八ママ｣


｢･･･やめてくださいよ、僕万事屋のお母さん役にだけはなりたくないです｣


｢どして？｣


｢だって、こんな厄介な子供たち誰も育てたくないですよ｣


｢何言うアルか、手のかかる子供を育ててこそ立派な母親ネ｣


｢だからその母親になりたくないんだって！｣



ぎゃーぎゃーとまた騒がしくなる万事屋。


そんな姿、毎日見てるのに

毎回、笑ってしまうんだ。



｢ママは大変だね｣


｢Aさんだけですよ、手がかからないの｣


｢1番上ですから｣


｢なーに言ってんだ、俺が1番上だろ｣


｢銀時は家族としては模範に出来ないからダメ｣



あぁ？！と怒り出す銀時がなんだか必至なのが、余計に面白かった。





･

8.症状→←6.頭痛

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す