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私の居場所編開幕 ページ46






いつも通り土方さんに起こされてから

今日はおんぶをされて、仕事。


ずっと、書類仕事。


自分のと総悟の始末書、

報告書、などなど。


報告書に関しては、今日も平和ですみたいなことしか書いてない。


つまりは暇すぎるのだ。


土方さん毎日書類と向きあってるとかやべぇな。


あの人マジすげぇ。

やばいまじで暇すぎて泣きそう。



「おい」


「…だから勝手に入ってこないでくれる?」


「何してんでィ」


「お前の始末書だよ!」


「よし、久々にサボるか」


「あんたは毎日でしょうが…。

でも、たまにはいっか!休暇も必要だよね!」


「珍しいこともあるもんだ」


「うん、じゃ、この書類私の代わりにやっといてね!」



急に入ってきた総悟の誘いに乗るふりをして

部屋を出ようとしたら、思いっきり首根っこ掴まれた。


苦しい、死ぬって。



「ばか野郎一緒にサボるんでィ」


「なんでだよ!てめぇの始末書くらいてめぇでやりやがれ!

…団子おごってくれるなら一緒にサボってもいいよ」


「じゃ、俺は1人でサボって…」


「待って待って、生意気なこと言わないから一緒に!

1人でサボるのは勇気がいる!」



と、そんな感じで、珍しくまじめにサボってます。


ちなみに、お団子払わされました。

なんで?



「土方さんいないと世界ってこんなに平和なんだね。

…いや、一般的にとらえ方は逆なんだけど」


「やっぱり殺すしかねぇか」


「…殺す気なんてないくせにさ」



んふふ、と笑いながらそう言えばじろりと睨まれた。

怖い怖い。



「俺ァいつだって副長の座を狙ってんでィ」


「はいはい。よし、よくサボった、帰るか」



私の言葉に、総悟は心底呆れたように私を見てきた。


なんだよその眼は…。



「真面目か」


「真面目だよ私は、それなりに」


「…てめぇはよ、よく、ここまでついて来ようと思ったよな」



歩き始めた私の横で、総悟はそう声をかけた。


多分、上京してきたときのことだろう。



「親の仇かィ」


「え?」


「そらァ、いつになったら終わんでィ。

女がいつまでも、刀ふってられねぇだろィ」


「何言ってんの。

親の仇なんて、誰に取ればいいかも分かんないもん。


別にそのために、みんなについてきたんじゃないよ。


私は、みんなとずっと、刀ふってるつもりだったよ」



妙に引っかかるその言葉、言い方。

なんだか目が熱くなった。


喉が、苦しくなった。


この日から、変化が起きた。

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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時

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