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43.風邪 ページ43






朝、背伸びをしたら背中がバキバキと鳴った。


それから、その反動で来た頭痛に危機感を覚えた。



やっべぇ風邪ひいた。


ズビっと鼻を啜る。

何で風邪…あぁ一昨日の粛清で雨の中暴れたからか。


あぁもう、低血圧だって言ってんのに

ボーっとする頭の中で、仕事どうしようと考える。


いや、一昨日のせいで負傷者がそれなりに出た。

私が抜けるわけにはいかないんだよな。


土方さんの気配を感じ取って寝たふりをする。

いつも通り起こされて、頑張って起きた。偉い。


異変を感じさせないように、いつも通りに。



「…お前、なんか今日変じゃねぇか」


「…え、何言ってるんですか。怖い怖い」


「いや別に怖がるこたねぇだろ」


「…あれ、A、風邪かィ」



土方さんと見回りに向かおうとしている最中に出会った総悟と近藤さん。


…まずいことになった。


私の大抵のウソはばれる。

頑張ったらばれない、総悟以外には。


子供の時から一緒にいるからか

他の人より敏感に互いを知ってる気がする・・・気持ち悪っ。



「なんでよ。こんなに元気そうなのに」


「A」


「え、土方さん総悟のこと信じるの?!裏切り者!」


「てめぇの事情は総悟を信じんのが一番手っ取り早いだろうが」


「それ総悟に悪用されるよ、ほら、見てすっごい黒い笑顔。

被害者は私なんですけど」


「とりあえず熱計らせろ。話はそっからだ」


「大丈夫だよこんくらい、ちょっと体調悪いだけじゃん。

それに、私が抜けるのよくなくない?」


「あのなぁ・・・」



頭を抱えた土方さんは通りがかった隊士に

体温計を持ってくるように命令。


熱計ったって、忙しいのに変わりはないのにさ。



「よくなくなくなくない?よくなくなくなくなくない?

・・・あれ?分かんなくなっちった」


「Aちゃん、俺はお妙さんが好きだ」


「え、知ってますけど公開告白?気持ち悪ぅ」


「もしお妙さんが体調を崩したら俺は嫌だ

それは、Aちゃんも、トシも総悟も一緒だ。

誰が体調崩しても悲しい気持ちになる。


それは、みんなが大切だからだ。

俺達は破天荒でお転婆なAちゃんが心配で大切だから

体調が悪い時は休んで欲しいんだよ。


逆の立場のAちゃんなら

俺達のこと、働かせたりしないだろ?」


「・・・はいぱぱ」



久しぶりにお父ちんみたいなこと言われた気がする。


そのままいい感じに言いくるめられた。

一日寝たきりでした。




44.そういえば→←あいより



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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時

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