4、辛気臭い ページ4
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「旦那〜旦那〜、Aです〜」
「るっせぇなぁ・・・なんだよ朝っぱらから」
何十回かノックしていたらやっとドアを開けてくれた。
ぐちぐちいう旦那を無視して勝手に中に入る。
新八くんと神楽ちゃんは、またお前か、みたいな目をする。
「久しぶり、はい、酢昆布」
「A大好きあるー!」
「わぁ分かりやすく現金」
「Aさん、仕事はどうしたんですか?」
「あぁ、ゴリラ迎えに行く途中だったんだけど、なんか来たくなっちゃって」
「現実逃避したくなっちゃってんじゃねぇか」
「あのゴリラそろそろ何とかしてくださいよ、姉上困ってるんですよ」
「シスコン眼鏡がよぉ、そんなにねぇね大事ならお前がゴリラ何とかしてくださいお願いします」
もうほんと、近藤さん何とかしてよー。
大将よぉ、あんたがそんなんでどーするよー。
「・・・だって、迎えに行ったらメスゴリラに散々な目に合わされるんですよ、旦那」
「人の姉上メスゴリラとかいうのやめてくれません?!」
「なんだ、何されてんだ、言ってみな?相談料1000円な」
「金取られるの?まぁいいや払わないし。
機嫌悪いと有無を言わさず怪我するでしょ?
機嫌良かったら、なんか、黒いの貰うんですよね。本人は卵巻きって言うんですけど」
「お前、あのダークマター食ったのか」
「さすがに怖かったので、こっそり捨てました」
あれだけは食わないでおけよ、と注意を受ける。
新八くんに、また失礼って言われるのでは?と思ったけど
張本人はなんだか申し訳なさそうにしてて、ほんとにヤバいやつなんだと察した。
だって、なんか、軽いし黒いし灰みたいなんだもん。
そろそろ迎えに行かないとダメか。
土方さんにも怒られるし、お妙さんも怒ってるだろうし。
何より、近藤さんが近所迷惑になることしてる事が1番よくない。
「じゃ、愚痴も言えたし、そろそろうちのゴリラ迎えに行きます」
「・・・お前さ、なんで女禁制の真選組に入ってんの?」
「えー、なんですか旦那、そんなに私のことに興味あったんですか?」
「バカ言うんじゃねぇ。銀さんは気になったら追求したいタイプなの」
「何言ってんですか、あんた面倒事に頭突っ込まんでしょう」
「めんどくせぇことなわけ?」
「・・・昔のことなんて、いい思い出ないんですよ、過去編とか、辛気臭いし
とりあえずゴリラんとこいきます」
昔のこと、思い出すのもしんどいんだ。
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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時