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30、プツン ページ30






バンっっと勢いよく戸を開ける神楽ちゃんと

それに続く万事屋。



「えー!もうちょっとあるじゃん!

もっとなんか作戦練ったり!」


「時間の無駄アル」



ほんとにもぉ、と私もそこに続く。


そこにいたのは、さっきまでのヤツらに似たようなやつらと

異質な雰囲気を纏った3人、いや、4人。


そのうちの1人に、私は相当な怒りを覚えた。



「おいそこのドブス、そこ退け」



ツヤツヤとした黒髪。

私の少しうねった髪とは違う。

・・・いや、そこじゃない。


長い髪を開かせたその女は

近藤さんの席に座ってる。



「そこはトップの席だ。

薄汚い豚が座っていい席じゃない、退け」



比喩にしては全く似つかない豚というワード。


肩やら足やらを露出したそいつは

赤と黒のきらびやかな着物を着ていて

細くて綺麗な腕や足を見せびらかしてる。


でも、私にとってそんなことはどうでも良くて

私からすればそいつは、よっぽど豚な方が可愛い、愛着ある、豚大好き、と思えるくらい気に食わない。


近藤さんの席に座れるやつなんて、いないんだ。



「聞いてんのか、殺すぞ」


「おい、瞳孔開いてんぞ、マヨラーに覚醒すんのか」


「・・・旦那、なんか一気に熱が冷めました」


「そりゃ良かった」



はぁ、おかげで自我は保てそうだけど。


そうか、土方さんが瞳孔開いてんのはマヨラーに覚醒してるからか。

・・・違うか。



「・・・私、ゲームが大好きなの。

ここまで来れたこと、賞賛するわ」


「死ね」


「そうね、死をかけるゲームも大好き

・・・でも最近ね、新しいゲームにハマってるの。何かわかる?」



なんか勝手に話し出したんだけど。

やめてくれない?てか早くそこどけ。


この場は殺気で溢れているのに

大人しく待てしているヤツら。


誰だよ、こんなに恨み買ってんの、巻き込まないでくれ。

・・・私か。



「知るか」


「恋愛、ってゲームよ」


「死ね」


「Aひねくれてるアル」


「何が恋愛だ、巻き込むな」


「邪魔なのよ、あんた。」


「・・・は?」


「ここの副長と一番隊隊長、どちらも魅力的よね」


「・・・はぁ?知るかよー、好きにしろよー。

魅力なんてねぇよー」


「折角1人死んだけど、あなたがいたんじゃ元も子もないわ

あの女は最初から死ぬ前提だったし、気にしてなかったけど。


あんた、気に入らないから、ゲームしましょう?」



プツン、何がが切れた。





31、契約成立→←29、ブランク



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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時

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