25、それ ページ26
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腹が痛い。
吐き気がする。
頭痛い。
だるい。
昨晩だ。
私の股に月一に来る悪魔がやってきたのは。
腹の痛みに起き、
女中と私用のトイレに駆け込むとケチャップだった。
可愛らしくいえば、イチゴジャムだった。
・・・ごめん。
とりあえず、低血圧に股の悪魔にと
私は今地獄にいるのだ。
ガラガラと戸が開く音。
来やがった土方十四郎。
ちなみに、私がここに帰ってから一ヶ月ほどたってるので
今は既に普通に仕事をしているのだ。
背中の切り傷はこの1ヶ月の間で2度開かせたので
まだ治りきってないけど、いつでも開くよ?おらおら。
「おい、朝だ、起きろ」
「だっこ」
「ガキか」
「トシィ」
「土方さんだ。・・・どうした」
「腹痛い頭痛い気持ち悪いだるい吐きそうふらふらする」
「あぁ・・・はぁ、休むか」
「やだ、でも動けん」
「じゃあ休め。仕事の出来ねぇやつはいらねぇ」
「厳しいこと言うじゃん。
・・・そうだよね、私なんかいらないよね」
「めんどくせぇなぁもう」
「ホルモンバランスが死んだ。
ほんとに、だめなの。今月、死ぬ私今日死ぬわ」
「おうおう、死んでくれ」
「ひーどーいー!あ出た!今出た!」
「やめろ汚ぇよ報告すんな!」
「汚いとか言わないでください女に謝れ!」
「・・・はぁ、1人で大丈夫か」
「やだあみちい、泣いたう、Aたんないたう」
「死ね気色悪ィ・・・。ほれ、行くぞ」
そこら辺に落ちてたタオルケットと共に近づいてきた土方さん。
そうそう、どこでも寝れるように
どこら中にあるもんね、お、いいね、ガーゼ素材のやつね。
お気に入りなんだー。
「今日は俺と事務仕事だ。
誰かしら来るから、相手してもらえ」
そう言ってそのタオルケットで私を包み・・・いや丸めて
よっこらせい、と持ち上げる。
抱き上げるんじゃない、持ち上げる。
いつもみたいにはしゃぐ元気もなく
腕も足も出せないまま大人しくする。
「こんだけ大人しけりゃ毎日そのままでいいな」
「股の悪魔に永住を許可するってんですか、酷いや」
「股とか言うな仮にも女だろ」
「仮とかいうな」
すれ違う隊士たち。
それぞれ反応は違う。
最近入った下っ端は挨拶だけする。
逆にベテランはとりあえず私を甘やかす。
「お菓子だらけだ」
「部屋で食って寝てろ」
辛いのは嫌だけど、毎月これは少しいいかも、なんて
思ったりしたそれの日でした。
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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時