☆キミのためにできること ページ42
.
玲「急に呼び出してごめん」
『ううん、大丈夫』
昨日は一日、壱馬に付き添ってたA
今日から仕事だから、その合間にAを呼び出した
.
ちゃんと、気持ちを伝えるために
.
.
あれから家に帰って、一人で考えた
この先どうすれば、ずっとこんな感情を持たずに済むのか
俺がこの先選ぶべき選択は、何なのか
.
__そんなの
もう、一つしかねぇじゃん
.
.
玲「…壱馬、調子どう?」
『もうご飯も食べられるようになったし、体調も良くなったよ。
今日から仕事頑張るって、張り切ってた笑』
玲「…そっか」
.
あの頃もそうだったよな
初めて俺らと仕事をするあの日、あの日もそうだった
こうやって、優しく、愛しそうに笑うんだ
.
玲「いつもそうやって、笑ってたよな」
『え?』
玲「壱馬のこと話す時。
あの頃はそうやって笑ってた」
『…あ、えっと、』
玲「…もうさ、やめるわ。Aの笑顔奪うの」
『…え?』
玲「Aからその笑顔奪ってたのは、俺なんだよ」
『玲於、?』
玲「Aは俺のこと、好きじゃないんだよ」
『何言ってるの…?』
玲「俺はAのこと好きだよ。
Aも壱馬を忘れて、俺のこと好きになろうとしてくれてるのはわかる。
だけどさ、いっつもA、悲しそうに笑うんだよ」
玲「なんでか分かる?」
『………っ』
玲「…Aが本当に心から愛しいと思ってるのは、壱馬だからだよ」
.
1603人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もも | 作成日時:2017年8月22日 0時