イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 (ページ26)

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☆全力で好きになろうページ26

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浴槽に浸かっていると、楽しそうに笑う玲於の声

お笑い好きって言ってたから

それで笑ってるのかな笑

…そうだ

玲於には私のベッドで寝てもらうつもりだったから、私の分のお布団敷かなきゃ

そう思って、私は急いで出た

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『玲於ー？お風呂、空いたから入っちゃって？』

玲「…は、ちょ、えあ、うんありがと、」

タオルで髪を拭きながらリビングに行くと

玲於、私のこと見た瞬間になんだか慌ててた

玲「Aっ、俺出るまで寝んなよっ」

『わかったから笑』

玲於を見送ったあと、お惣菜のゴミとお酒の缶片付けて

ドライヤーをして、ソファで玲於のことを待った

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玲「はーめっちゃ気持ちーわ。A風呂ありがとー」

『あ、うん。ねぇ玲於、Tシャツは…？』

玲「いや、あちーし」

『暑いのはわかるけどさ、その、私恥ずかしいから…』

玲「あーはいはい笑今着るから」

その後、自分でやればいいのに

ドライヤーやってってうるさいからやってあげて

今日最後の一本って言って、小さいチューハイで乾杯してソファでテレビを観た

『なにそれー笑信じられないねー玲於笑』

玲「…うん、あのさA、」

『ん？』

テレビを観て笑ってたら、急に玲於が真面目なトーンで話し始めたから

私はテレビを消して、玲於に向き合った

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『どうしたの？』

玲「、あのさ忘れてないよな？…告ったこと」

『え…う、うん』

玲「俺、Aのこと好きなんだよ」

『は、はい…』

玲「今日みたいにさ、簡単に俺のこと泊めるんだから、俺のこと友達としか思ってないんだろうけど」

玲「…俺は友達だなんて思ってないんだよ」

真っ直ぐ、私を捉える瞳

逸らせないのは、その目に嘘はないと分かったから

玲「Aが別れるって決めたんならそれでいい。少しずつ、リセットすればいい」

玲「…でも俺は、俺だけはずっとAの傍にいる。それだけは忘れないで」

あの日と同じ、優しい手が

私の頭をそっと撫でた

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玲於といれば幸せになれる？

玲於といれば忘れられる？

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ちゃんと玲於と向き合うために、

私も全力で玲於を好きになろう

そう思った

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