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じゅうに ページ14

「あーあー聞こえてる〜?」

今は9時。
そらるさんの家に集まり配信している。
もう配信の時間だ。
昨日は安心したのか、ぐっすり眠れた。
まぁ炎上が起きてから2日しか経っていないけれど。

「こんばんわ〜」

「こんばんわー!」

そらまふの元気な挨拶に、「こんばんわー」とコメントで挨拶が返される。
ところどころ批判的なコメントも見受けられた。

「えーっと、今日なんですが、今回の騒動に関してです。」

「騒動ということで騒動相手に来て頂いています」

そらるさんが僕を手招きする。
少しだけ怖くて、俯き拳を握りしめる。

ふと、頭に重みを感じた。
勢いよく顔を上げると、そらるさんがにっこり笑っていた。

今、逃げちゃダメなんだ。
そう思えた。

「こんばんわ、」

出来るだけ低い声で挨拶をする。若干、声が震えてしまった。

「男性……?」「そらまふに迷惑かけんな」「貴方のせいで炎上したってわかってるんですか」

やはり、批判的なコメントが目立つ。
頭の中が真っ白になるような感覚に襲われた。

「えっと、彼は僕の友達です。大切な大切な男友達です。女性じゃないんです。」

「あと、彼には作詞もしてもらってます。
«終焉メロディー»に«楽園ポエム»«類縁コラール»とかいう「えん」シリーズは全部彼の詩です。」

「まふが言っている曲の作詞者の名義は「yukito」。」

「聞いた事ある人がたくさんいるんじゃない?」

前半はまふが後半はそらるさんが。
ここで僕の本業を出すって、考えてるなぁ。
昨日そらるさんに言われた言葉、「作詞者をやめなきゃいけないかもしれない」。その言葉に絶望していた。

「yukitoって男だったよね?」「あ、勘違いだったんだ……。yukitoさんごめんなさい。」「それほんと?」

さっきよりは批判的なコメントも減り、僕が男性であるという事実を理解してくれている。

そのことに涙腺がゆるんだ。

「皆さん、誤解させてしまうような容姿でごめんなさい、yukitoと申します。」


その時だった。

あるコメントに貼られたURL。

それはひとつのツイートだった。

昨日の、そらるさんの家へ向かう僕の写真。

「これ、yukitoさん?女子にしか見えないwww」


僕はそこで意識を失った。

じゅうさん→←じゅういち



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香夜 - とっても面白いです!この夢小説私の読んだ中で一番好きです!更新頑張ってください!(`・ω・´) (2020年8月13日 23時) (レス) id: 0b7fae4f19 (このIDを非表示/違反報告)
いじめっこはとりあえず[ピーーーー]たい - 初コメです!ろくの曲ってメリーb((殴更新を楽しみにして1日1本髪の毛抜いてません(更新を楽しみにしてるのは本気(本気と書いてマジと読む)です) (2020年8月4日 15時) (レス) id: 0d11747940 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - zigami-izuaさん» ありがとうございます!更新、返信共に遅くなってしまい申し訳ございません......... (2020年7月20日 3時) (レス) id: 432d939883 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 咲夜さん» 初コメントありがとうございます!わぁ嬉しいです〜!更新遅くなってしまい本当に申し訳ございません....... (2020年7月20日 3時) (レス) id: 432d939883 (このIDを非表示/違反報告)
zigami-izua(プロフ) - 凄く面白かったです!!更新楽しみにしてます!!! (2020年4月15日 13時) (レス) id: e26948917f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年11月24日 18時

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