43話 ページ43
健闘のかいあって、だいぶ敵が片付いた。今はα国に乗り込んで、城の前にいる。
もともと、私が住んでいた場所。
"「よし。α国王の命を狙え。そうすれば、片がつく」"
ワイテル国王、なかむ様の声がスピーカーモードとなった私たちのインカムから響いた。
我々国、日常国の皆さんと、そしてワイテル国の幹部とメイド。
いよいよだ。
「行くぞ！」
みんなで、おー！と声を上げる。
始めに、門番を一瞬で殺したゾムさん。いろんな人が迫ってくる兵を倒しながら、誰一人重症どころか怪我ひとつなく進んでいく。
順調だ。
私は、兵士を手にかけながら思う。
もう少し、あと少しで、王座__
グンッと髪が引かれた。背後に敵はいなかったはずで、でも、味方とは思えない強い力。
振り向くと、シャークん様の部隊の中で、シャークん様の次の位の人、近距離部隊、副部隊長だった。
『なんでしょう』
「…お前！お前がα国スパイだと情報が入った！」
『…えと、それは昔の話で、』
「嘘をつくな！」
『嘘ではありません。私のその話は、幹部の皆様も知っておられます』
「…疑わしきは罰する」
剣を突きつけられた。
どうしよう、聞く耳を持ってもらえない。
「…Aに剣を向けるな」
救世主だ。シャークん様が、私に向けられた剣を自分の剣で跳ね除けた。
「で、ですが、シャークん様！」
「俺はAのことを信じている。俺だけじゃない、幹部全員だ。Aを疑うことは許さない。こいつは命を捨てて俺らの側についたんだ。スマイルを殺そうとした暗殺者から、重症を負いながら庇った。α国との同盟を止めてくれた。この戦争のことを前もって教えてくれた」
きんとき様も、進み出る。
「そのせいで命だって狙われた」
「今だってそう。城にいろっていくら止めても、罪滅ぼしに戦争に出るって聞かなかった」
「それに、」
きりやん様が口を開き、副部隊長とその後ろで私に敵意を向けた兵達を睨みつける。
「お前ら、一体今日だけで、何回Aに守られた。Aはシャケと同じ実力を持ってる。殺そうと思えば、お前らを殺すことなんてたやすい、それなのに、守ってくれたんだ」
「第一、僕達みんな、Aに感謝してるんだよ」
ぶるーく様がふわりと微笑んだ。
「だって、Aのおかげでスマイルが戻ってきてくれたからね」
多くの驚きの目が、私の方を向いた。
スマイル様が立ち直ったことは、まだ知られていなかったのだ。
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すみれいん(プロフ) - らむね☆さん» いえいえ！私も言っていいものか迷っておりまして…。もしあれならこの誤字のやり取り消してもらって大丈夫ですので！！ (6月7日 23時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
らむね☆(プロフ) - すみれいんさん» わわわ…ありがとうございます。たまに気付いてない誤字あるんですよね…！指摘凄く助かります！ (6月7日 21時) (レス) id: 5aa85bc4da (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - たまに読み返しに来てます。いつも読みふけって忘れてしまうのですが47話の大先生さんの件のお話のciが訂正するところ、こいつの名前っていう所がこいつほになってますよ(こそっと) (6月7日 15時) (レス) @page47 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく - smさんと夢主はよくっつけ〜！めっちゃラブラブカップルになる予感！これからも投稿頑張ったください！ (2023年1月5日 21時) (レス) @page50 id: 8b39de642b (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 続きまってますﾜｸﾜｸ (2022年10月5日 17時) (レス) id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむね☆ | 作成日時：2022年5月19日 15時
