４７．不穏な影 ページ2
？？「こんな時刻に何してやがる」
和泉「伊木の事が心配になりまして、
見に来ました」
？？「見に来たわりに、外にいるじゃねえか」
和泉「今は三品が伊木に会っています。
怪我人の前ですから、
一人ずつの方が良いかと思いまして、
ここで待っていました」
珍しいものを聞いた。
兼さんが、あの兼さんが敬語を使っている！
当たり前の事なのかもしれないけど、
新鮮で、まるで別人のような口調だ。
ちゃんと任務を果たしてくれているんだ。
頑張ってるんだなって感じた瞬間だった。
？？「仲間思いなのはいいが、
あまり遅くなるなよ。それと、戻る時は静かに戻れ」
和泉「はい。承知しています」
話声が途切れると、廊下を歩く足音が再開される。
どうやら怪しまれずに切り抜けられたようだ。
和泉「もう出てきていいぜ」
A「し、心臓が爆発するかと思った…」
大和「もう、大袈裟だよ」
一期「私たちは、
ここにいてはいけない存在ですからね」
木戸を開けて外に出れば、
あれだけ暗いと思っていた空間が明るく見えた。
普段本丸では、
電気に頼っているから気付かなかったが、
月明りとは偉大なほど明るいものなんだな。
一期「主、手入れを再開いたしましょう」
A「そうだね」
もう一度、蜻蛉さんの隣に座り、
傷の手当てを再開する。
A「これで痛みなく
動ける程度にはなったはずだから、大丈夫だと思う」
蜻蛉「……確かに、痛みが無くなりました」
A「約１週間後の非番に戻って来て。
その時にちゃんと手入れするから、
それまで我慢してくれる？」
蜻蛉「分かりました。ありがとうございます」
暗がりではっきりとは見えないが、
蜻蛉さんの表情が、
少しだけ和らいだ気がした。
蜻蛉さんの本体も元に戻し、
面とカバンを手に持ち立ち上がる。
A「一期、帰ろうか。
私たちはお暇したほうがいいでしょ？」
一期「承知しました。では、参りましょう」
A「じゃぁ、みんな。またね！」
懐から携帯型転移装置を取り出し、
誰かが来る前にボタンを押した。
金色の光りに包まれる前に見えたのは、
兼さんと安定が笑顔で見送る姿と、
障子戸が開かれた先の屋根に見えた人影だった。
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まほろ(プロフ) - 華音さん» 本当にお久しぶりです！かなりの期間更新を停止していたのですが、これから少しずつまた更新を始めていきますので、またよろしくお願いします＾＾ (2022年7月6日 8時) (
レス) @page33 id: 115993110f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - ベルさん» 始めから読んでいただきありがとうございます＾＾かなりの時間更新を停止していましたが、これから少しずつでも更新していきますのでよろしくお願いします＾＾ (2022年7月6日 8時) (レス) @page33 id: 115993110f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - サヤさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません；；続きを楽しみにしてくださっていたのに更新停止していて申し訳ありません。これから少しずつ更新していきますので、よろしくお願い致します＾＾ (2022年7月6日 8時) (レス) @page33 id: 115993110f (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - 林さん» 風化してしまいそうなほど返信が遅くなってしまい申し訳ございません；；更新を停止していましたが、少し時間が出来てきましたので、本当に少しずつになってしまいますが更新していきますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年7月6日 8時) (レス) @page33 id: 115993110f (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - お久し振りです( ´ ▽ ` )つい最近『ブラック本丸専門審神者』を読み返しておりまして、また最初から此方の裏歴史調査本丸も読み返そうかなと思っていた矢先、参の更新がされてとても嬉しく(≧∀≦)早速読ませて頂きました。 (2022年7月4日 10時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2020年5月22日 12時
