〇勧誘 ページ31
『どうだ?オリオン財団でその力を活かしてみないか?』
「いいえ、お断りさせていただきます」
『そうか』
まるで聞く前から返事は分かっていたと言わんばかりの画面上の行動に詩音は疑問を覚える。
ダメってわかってるのに、何故やめないのか。
『なら、こっちの件はどうかね?』
「_____は?」
『これでも思う存分君の力が発揮されると思うんだが』
「え……やるわけないじゃないですか」
突拍子も無いことを言い出すオリオン財団の人とやらにドン引きする詩音。
『そうか。残念だ』
「……」
『では、さっきの件と勧誘の件については後日また聞くことにしよう。それと、今日のことは誰にも他言してはいけない。わかったかな?』
「……」
『次会う時には、いい返事が聞けることを期待しているよ』
そう言われると、黒服の人に「帰れ」と席を外された。
1人で取り残された詩音は、なんだったんだろう?と首を捻って席を立った時に気づいた。
これ、支払いしなくちゃいけなくない?
このお店は何かを頼まないといけなかったため、とりあえず飲み物を詩音だけ頼んだのだが、まさか自腹になるとは思ってもみなかった。
だが、ルールは仕方ない、破る訳にはいかないので大人しくお金を払った。
詩音がお店を出た時には空はもうオレンジに染まっていた。
「あ!詩音!!」
「あ、稲森さん帰ってきてたんですね」
無事で何よりです、と詩音は一礼をすると一瞬だけいつもよりも難しい顔をした監督と目が合った。
だが、次の瞬間にはさっきのは気のせいと思わせられるようないつものおちゃらけた監督に戻っていた。
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おまんじゅう(プロフ) - 星猫さん» プロフから行けるボードに書き込んでおいたので良ければそちらを参照ください!!お話等もそちらを使っていただければ幸いです。お手数お掛けしますが、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年9月7日 18時) (レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年9月7日 18時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
おまんじゅう(プロフ) - 星猫さん» 高評価、ありがとうございます!!これからも応援宜しくお願いします!! (2021年9月7日 18時) (レス) id: e52fd62a9b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - はじめまして!とても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月7日 16時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - 返信ありがとうございます!最高ですね!次回も楽しみにしています! (2021年9月2日 6時) (レス) id: f751d7262a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おまんじゅう | 作成日時:2021年8月19日 10時