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クロロside
エ「敵に関して、何か手がかりはないのか？」
ク「レイ達と対面したのは3分にも満たないからな…誰かしらの念による仕業なのは確定だろうが」
レ『一つだけあるぞ。主達から香水の匂いがした。オレが嫌いな匂いだ』
でかしたぞ！とレオンを撫で回せば、案外満更でもなさそうに鼻を鳴らした。
エ「ふむ、そうと決まれば…ルア」
ル「チッ…面倒ごとを…。今うちで取り扱ってる香水を全て用意しろ。ついでに、ここ1年の種類別の売上履歴を持ってこい」
無線へ向かってぶっきらぼうに指示を出したルアに、セイラが何度もありがとうございます！と頭を下げる。
香水が部屋に運ばれてからは地獄だった。
レオンがひたすら匂いを嗅ぎ分ける作業を進め、何度も鼻を押さえて蹲ってしまった。しかし、有能な番犬は百数十種の中からものの一時間で目的の匂いを見つけてみせた。
レ『これだ』
エ「あぁ、良かった。これはかなりマイナーな種だからな。購入した客はだいぶ絞れるぞ」
エグルの手に取られた薄紫色の香水は、どんな香りかと問われれば回答に困る様なものだった。複雑な、それでいてあまり不快には感じない香り。レオンとイニーには不快だったらしいが。
ロ「でも、もしかしたら購入者が例の念能力者にプレゼントとして買ってる可能性もないっスか？」
ル「当たり前だ。ある程度そいつの経歴を洗ってから尾行なりなんなりすれば良い」
ク「なら、セイラはじっとしてた方がいいな。レイ以外の気配をほとんど察知出来ないんだから、尾行には向かないだろ？」
貴「うぅ…面目ない…役立たずだ…」
ロ「尾行なら俺の得意分野だから、任せな？セイラちゃん。絶対手がかり掴んでくるから」
貴「ロキくん〜〜！」
精神的に不安定になっているからか、やけに涙脆いセイラを慰めつつ、全員で資料を確認していく。数十人の購入者は、今や3人と片手で数えられるまで減らすことができた。
エ「では、貴様がコイツを調べろ」
ロ「貴様て…まぁ、了解っス」
ル「なら俺はコイツを」
貴「ルアさんも手伝ってくれるの⁈」
ル「勘違いするな。さっさとエグルに本来の仕事をさせたいだけだ。あと、お前をここから追い出したい」
貴「ですよね〜」
ク「なら、俺は残ったコイツを。レオンはセイラを頼んだぞ」
レ『あぁ、任せておけ』
解散、というエグルの合図で、俺を含む捜索組が高層ビルの窓から飛び出した。
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ラヴィ(プロフ) - AYさん» ありがとうございます！正直ネタ切れなんでリクエストあったら教えてください！私ができる限りにはなりますが実現させるので！ (2020年5月14日 2時) (
レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
AY - 待ってました！これからも更新頑張ってくださいね♪ (2020年5月13日 8時) (レス) id: b293a3810d (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - モフレさん» ありがとうございます！モフレ様もお体に気をつけてください！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
モフレ(プロフ) - 初コメ失礼します…！このお話好きすぎて何回も最初から読み返してます……！お体に気をつけて頑張ってください！応援してます (2020年3月18日 21時) (レス) id: ac508ad555 (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - 宵城さん» ありがとうございます！ゆっくりですがしっかり更新していきます！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バレーノ | 作成日時：2019年10月27日 8時
