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クロロside
貴「ね、ねぇクロロにぃ…さっきのどういうこと？」
ク「…アイツらからセイラの記憶が消えていた。綺麗さっぱりな」
腕の中のセイラが震えていた。雨なんかのせいじゃないことなんて分かりきってる。きっと、このまま誰の記憶からも自分が消えてしまうんじゃないかと不安になっているんだろう。
ロ「と、とりあえずさ、これからどうすんの？行くあてとか…」
レ『それなら、お嬢の事を覚えているかは賭けになるが、３つあるな。お嬢、どこにする？』
貴「クロロにぃがいるからね…じぃじのとこはやめとこう」
ク「ここからだとアジトも遠いからな…俺は歓迎されない気がするが、しょうがないか…」
レイ達の家から数十分走り続け、たどり着いた高層ビルの前でセイラが携帯を手に取った。
貴「あ、あの…エグルさん、私のこと覚えてる？」
エ『不思議な事を言うな？俺がお前を忘れるわけがないだろう。どうしたんだ？レイに愛想でも尽かしたか？俺はいつでも歓迎するぞ？』
電話の向こうで楽しそうに笑った男に、相変わらずだな、と思わず顔が引きつる。こと、セイラに関してはレイと同等の過保護力を見せつけてくるこの男が今回の事件を知ったら、真っ先にレイを殺しに行くんだろう。
エ『事情はよく分からんが、とりあえず入れ』
エグルの一声で目の前の自動ドアが開き、受付嬢がエレベーターまで案内する。レオンに少々怯えている様子だったが、無理もないだろう。
最上階でエレベーターの扉が開く。嬉々とした様子で振り返ったエグルは俺を視界に入れるや否や、一瞬で顔を顰めた。悪かったな、俺がいて。
ル「チビ、要件はなんだ」
貴「レ、レイにぃ達に存在を忘れられました…」
今にも泣き出しそうなセイラを見たエグルの眉間に深くシワが浮かび上がる。詳しく聞かせろ、俺を睨みつけたエグルにことの流れを話すと、大きな溜息と共に深く椅子にもたれた。
エ「あぁ、可哀想なセイラ。やはり、あんな吸血鬼の元は早々に離れるべきだったんだ」
貴「でも"私"レイに"ぃいな"いど生ぎでいげな"い！」
わっと、堰を切ったように泣き出したセイラに、流石のルアもたじろぎティッシュを差し出す。鼻をかみながらわんわん泣くセイラを心配して、レオンもぴったりとくっついて離れない。
エ「こんなにも愛されているのに忘れるなど…
俺も協力しよう。いつまでもこんな姿のお前は見ていられないからな」
微笑んだエグルは、うっかりレイを殺しそうだった。
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ラヴィ(プロフ) - AYさん» ありがとうございます！正直ネタ切れなんでリクエストあったら教えてください！私ができる限りにはなりますが実現させるので！ (2020年5月14日 2時) (
レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
AY - 待ってました！これからも更新頑張ってくださいね♪ (2020年5月13日 8時) (レス) id: b293a3810d (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - モフレさん» ありがとうございます！モフレ様もお体に気をつけてください！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
モフレ(プロフ) - 初コメ失礼します…！このお話好きすぎて何回も最初から読み返してます……！お体に気をつけて頑張ってください！応援してます (2020年3月18日 21時) (レス) id: ac508ad555 (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - 宵城さん» ありがとうございます！ゆっくりですがしっかり更新していきます！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バレーノ | 作成日時：2019年10月27日 8時
