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セイラside

ワ「レイってば、滅茶苦茶機嫌悪いですね」

貴「2分前くらいに血おねだりされたんだけど、「今日満月だから平気でしょ?」って言ったら拗ねちゃって…」

ワ「あ〜、なるほど」

コソコソと話していると、大男の仲間に見つかって銃を向けられる。
発砲される寸前にワタルにぃと反対の方向に跳べば、さっきまで私達がいたちょうど真ん中を銃弾が通り過ぎた。



レ「セイラ!俺と親玉の相手しろ!」

貴「分かった!」

すかさずレイにぃに駆け寄り、レイにぃを対象に『守る力(ディターミネィション)』を発動させる。他のみんなもそれぞれ『発』をしたようで、針やらプラズマやら水やら薔薇やらが飛び交い始める。



レ「…こんなとこで喧嘩売るだけの準備はしてるってか……」

貴「攻撃は…通ってるけどダメージはそんなに無いか…」

殴り合いを始めて数十分。どこも戦況は良いとも悪いとも言えない拮抗した状態。私とレイにぃも例外ではなく、リーダーと思われる大男ともう1人のコンビに苦戦していた。
なんか、見たことある様な状況だな…。
あの時は確かこの後私がぶん殴られて…。



貴「って…ぎゃっ⁉」

レ「セイラッ⁉」

とっさに顔の前で腕を組んで衝撃を受け止めたものの、貫通してるの?ってレベルで私の体を吹き飛ばす。背後には強化ガラスが一面に貼られてるわけだけども…



貴「やっぱそうなりますよねぇぇぇ⁉」

バリーンッと軽快な音をあげて突き破った。
散らばったガラスの破片は星との区別がつかないくらいキラキラと月光で輝く。
と、ここまできて冒頭に戻る。



貴「あぁ〜お月様、どうかそんな目で私を見ないで〜」

なんていうんだろ、慈悲…じゃないな。諦めかな?「うん。お疲れ」みたいな。あ、でも待って。インスピレーションが!



レ「セイラッ‼」

貴「レイにぃ‼」

自由落下を続ける私に、レイにぃが躊躇なくビルから飛び降り手を伸ばす。ギリギリ届きそうで届かない残り3センチに、レイにぃが舌打ちをしたのが分かった。



レ「っし!追いついた!『魔王の眷属(アンデッド)』!」

叫んだレイにぃの声に呼応して、レイにぃの背中に真っ黒い羽が生える。やっぱり、いつ見ても綺麗で、インスピレーションが湧いてくる。今日は背後に満月があるから余計に綺麗だ。
手が触れ合った瞬間、私の手はレイにぃの手に絡め取られ、引き寄せられる。そしてレイにぃはそのまま私を子供を抱っこする親みたいに抱き抱えた。

3→←お月様 1



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ラヴィ(プロフ) - AYさん» ありがとうございます!正直ネタ切れなんでリクエストあったら教えてください!私ができる限りにはなりますが実現させるので! (2020年5月14日 2時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
AY - 待ってました!これからも更新頑張ってくださいね♪ (2020年5月13日 8時) (レス) id: b293a3810d (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - モフレさん» ありがとうございます!モフレ様もお体に気をつけてください! (2020年3月19日 1時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)
モフレ(プロフ) - 初コメ失礼します…!このお話好きすぎて何回も最初から読み返してます……!お体に気をつけて頑張ってください!応援してます (2020年3月18日 21時) (レス) id: ac508ad555 (このIDを非表示/違反報告)
バレーノ(プロフ) - 宵城さん» ありがとうございます!ゆっくりですがしっかり更新していきます! (2020年2月8日 23時) (レス) id: fcdde202d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バレーノ | 作成日時:2019年10月27日 8時

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