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人生万事塞虎翁が虎 ページ3

貴方side




乱歩さんからお遣いを頼まれた私は、向こう50年はお菓子の備蓄が切れることも無いだろうと云う程大きな紙袋を両手一杯に持ち探偵社へと帰ってきた。

お菓子の賞味期限なんか私とってはどうでもいい。
もう之以上乱歩さんへの嫌がらせ(と云っても唯のお遣いなのだが)を受ける訳にはいかない。私にだって仕事がある。



『只今戻りましたよ。乱歩さん』


「遅い。待ちくたびれた」


『沢山買いましたからお許しくださいな』


「まあ確かに量は多いね。でもこれだけあったら金庫に入らないかも知れないし、次からは之の半分でいい」



知るかそんなもん!とツッコミを入れたくなったのだがそれをグッと堪えて『分かりました』と一言。
私大人!偉い!よくやった!


乱歩さんは私よりも4つ年上の26歳。
故に上から目線で私に彼是物を云うのは仕方がない。
でも有難うって一言声を掛けることは出来ないのか此奴!!!!



なんて心の中で葛藤しても感謝される事は無く。
自分の分で買ってきたラムネに口を附けカランカランと音を鳴らせば、少しばかり鼻についた声で私を呼ぶ。





「A、一寸」

『はい、乱歩さん』

「僕の分のラムネも頂戴」


はぁ、と本日二度目の溜息。
飲みかけのラムネを机の上に置いて、事務員専用の冷蔵庫へと向かう。


『はい、乱歩さん。ラム________』





しまった、と思う前に私の手からラムネが零れ落ちた。
床に落ちた瓶は綺麗に割れて中から炭酸が溢れ出す。


周りに居た事務員の人は其の光景に驚き動かない。
勿論私も動けない。




だって、だって____________






「持って来るの遅いからAのやつ飲んじゃった」







____________________乱歩さんが私のラムネに口を附けたんだもの。








『な、な、な、』









.
















.









『何してるんですかああああぁぁあああ!』

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オキくん - この作品サイッコー!乱歩さんかっこかわいすぎる!これからも頑張って下さい! (2019年10月12日 17時) (レス) id: 5d04af8ab7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し丸33号 - 尚さん» うがががが私も好きですぅぅぅぅ乱歩さんのキャラ崩壊しない様に(もうしてる)頑張ります(;▽;)(;▽;)ありがとうございます!!! (2019年7月2日 1時) (レス) id: 5f76d6b454 (このIDを非表示/違反報告)
名無し丸33号 - natu2525さん» もう一個あったんですね(;▽;)(;▽;)ありがとうございますううう!!(何ヶ月ぶり) (2019年7月2日 1時) (レス) id: 5f76d6b454 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ァァァァァ乱歩さんがァァァァァ(語彙力の消失)好きです!更新頑張ってください! (2019年6月7日 23時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
natu2525(プロフ) - 淳じゃなくて、【敦】ですよー! (2019年6月1日 18時) (レス) id: 998ef4aa34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し丸33号 | 作成日時:2019年4月11日 13時

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