第34話~若武の推理(?)~ ページ38
(人1)視点
貴方「うん、聞いたよ」
そう答えると、若武が、
若武「俺のチャリ盗んだの、多分その強盗だとおもうんだ」
と、思ってもみなかった意見に、私はびっくりした。
貴方「どうして‥‥?」
若武「だってさ」
若武くんの声に、ギシッと家具のきしむ音が重なった。
イスかベッドに座ってるのかな。
若武「強盗が入ったコンビニは、俺がチャリを置いた秀明の西側の裏通りと、すごく近いんだ。おまけに、事件が起こったのはちょうど俺達が授業を受けていた時間だ」
若武くんの声がどんどん元気になっていく。
若武「コンビニから走ってきた強盗が、俺のチャリを見つけて乗って逃げたとしても、不思議じゃない。逃げるのに夢中だった強盗は、ダイヤル錠を開けている時間がなかった」
うんうん。
若武「それで、火事場のクソ力を出して、チェーンを引きちぎったんだ。で、俺の自転車に飛び乗って、自分の隠れ家目指してまっしぐらさ。ポケットには、コンビニのレジからわしづかみにした金が、たくさん入ってる」
まるで自分がその場で見ていたかのように生き生きと話す。
若武「そいで、自分の‥‥」
その時、受話器の向こうで女の人の声が聞こえた。
「オミちゃん、誰と話してるの!」
若武「いけねっ!このことについて、明日、緊急会議を開くぜ。これでみんなに伝え終わったし。じゃな!」
手早く言って、ガチャリと電話が切れた。
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幸美シオン - 原作との流れに入れても自然な感じがします!これからも頑張ってください! (2015年11月10日 6時) (レス) id: 5d8807acba (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 面白いです。KZの小説でオリジナルの主人公って少ないのでうれしいです。更新頑張ってください。応援しています!! (2015年10月27日 22時) (レス) id: 7579ab75e5 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - おもしろい (2015年10月26日 16時) (レス) id: 61b8cc2084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力 | 作成日時:2015年10月11日 22時