第19話~脅し~ ページ22
(人1)視点
上杉さんが言った言葉に、若武さんはニヤッと笑った。
若武「俺は、やるって言ったら本気でやるぜ。それで数学でお前を潰す。お前はトップ賞取れなかったら名前がなくだろ。『数の上杉』だもんな?」
その言葉に、上杉さんは息をつめた。
顔がみる間に青ざめていく。
若武さんは、自分に協力しない上杉さんを脅しているんだ…。
私はとても悲しくなった。
黒木さんは上杉さんが自由にすることをちゃんと認めていたのに、若武さんは……
わがままでいじわるだ。
若武「上杉、前お前から数学でトップを奪われた時、どんな気持ちだった?悔しかっただろ。もう一度、それを繰り返したいのかよ」
若武さんは一瞬言葉を切り、それから急に口調を和らげて続けた。
若武「それより、俺らと協力したほうがいいと思わないか?上杉、俺はお前の頭を買ってる。犯人を探すためには、お前が必要なんだ。」
言い終わって若武さんは、じっと上杉さんを見つめた。
涼しげな目で真っ直ぐに、食い入るようにじっと。
そして先に折れたのは上杉さんだった。
上杉「……分かった、協力するよ」
緊張が途切れ、黒木さんがふっと笑った、
黒木「若武の勝ちだな」
……やっぱり、黒木さんは大人だなぁ。
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幸美シオン - 原作との流れに入れても自然な感じがします!これからも頑張ってください! (2015年11月10日 6時) (レス) id: 5d8807acba (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 面白いです。KZの小説でオリジナルの主人公って少ないのでうれしいです。更新頑張ってください。応援しています!! (2015年10月27日 22時) (レス) id: 7579ab75e5 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - おもしろい (2015年10月26日 16時) (レス) id: 61b8cc2084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力 | 作成日時:2015年10月11日 22時