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大倉side
何も聞けへんかった。
聞きたいことあったはずやのに。
丸「Aちゃんと会った？なんか話した？」
「会ってへん」
まるは優しいけど、たまにお節介。
丸「なぁなぁ、Aちゃんってさぁ」
「うるさい」
ほんまこいつは1日中あいつの名前ばっかり出す。
麗「たぁくん！」
「うるさいなぁ！！」
麗「わ！もう！なにそんなに怒ってるんー？」
「なんや麗奈か…」
ん？麗奈？
「え、なんでここおるん。」
麗「来校者札ちゃんと貰ったで？」
「いやそこやなくて…」
なんて言って入ったんやろう。
麗「ここがたぁくんの学校か〜〜。ええなぁ、麗奈も学校通いたーい」
「麗奈、体調は？」
麗「平気やってー。薬もちゃんと飲んでるしー。さっきも病院で検査してもらったの」
こーゆー日に限ってまるがおらんから、
周りからの視線が痛い。
あいつに見られたら嫌やな。
「え、なんで？」
麗「ん？」
「いや、なんもない…」
なんで、なんで嫌やなって思ったんや俺。
正気を保て。
麗「ねーえー。学校探検したい！」
「あかん」
麗「なんでー？」
「あかんのはあかん。体調悪化したらどないすんねん。はよ家帰り」
麗「いやや！！」
駄々をこねる麗奈に困っていると、
遠くから聞き覚えのある声。
安「なんか賑やかやね」
『ね、どうしたんだろう』
やばい。
「麗奈、あっち行こ」
麗「えー？どっか連れてってくれるん？」
「うん。とっておきの場所」
麗「ほんま？」
「うん。はよ！」
安「あれ？大倉くんやーん！」
終わった。
「あ、おぉ…」
麗「たぁくんのお友達？こんにちはぁ！」
安「こんにちはぁ！あれ！これあそこの新作の服やんか！」
麗「えー！わかってくれるんやー！嬉しい〜！」
目、合わせられへん。
「ぁ…ぁの」
『麗奈さん、こんにちは』
麗「ん？あ！こんにちは！まるちゃんがよく話す子やろ？」
あぁもう。
嫌や。
無理して話さんでええから。
麗「たぁくん意地悪で案内してくれへんねん！Aちゃん、案内して！」
『え？あ、ちょ…』
麗奈に手を引かれて、あっという間にどこかへ行ってしまった。
安「変なことされてなきゃええね^^*」
「え？」
安「ん？麗奈ちゃんやっけ？完全にAちゃんのこと敵視しとったけど」
嘘やろ。
そんなん幼馴染の俺でも気付かれへんのに。
安「なんもないとええね^^*」
なんやねん、こいつ。
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ゆりかご(プロフ) - paruru1012さん» コメントありがとうございます！そうやって言って貰えて嬉しい限りです( >_< )気持ちに応えられるように頑張って書きたいと思います！ (2021年3月20日 23時) (
レス) id: ffb8278a16 (このIDを非表示/違反報告)
paruru1012(プロフ) - 今1番気に入っていて先が気になる作品です！無理にならないペースで更新頑張ってください！ (2021年3月20日 17時) (レス) id: 61555b5d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年3月10日 2時
