君をこの手で包みたい

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安「なぁなぁ」

『んー？』

安「今度の土日どっちか空いてる？」

『んーとね、日曜なら平気だよ』


今日は2限目の先生がお休みで休講。


安「この前な、美味しそうなお店見つけて、行きたいな〜と思ってん！」

『えー！どこどこ〜？』

安「ふふっ笑」

『ん？どうしたの？』

安「なんか、最近イキイキしてるなと思って」

『えー？気のせいだよ〜笑』

安「なんかいい事あったん？」


優しい優しい表情で聞いてくる章ちゃん。


〜〜〜〜〜


大「……この勉強会さ」

『ん？』

大「…内緒な？」

『…！…………はい』


〜〜〜〜〜


『…ううん、なんでもないよ^^*』

安「ほんま？なんかあったら言いや〜？」

『うん！』


章ちゃんに一つだけ嘘をついてしまった。


安「ほなお昼に駅前なー？」

『うん！』


予定を決めているうちに時間が来てしまった。


『わ、学校からメールきた』

安「なんてー？」

『休講のお知らせだって。』


じゃあ私明日お昼で終わりかー。


安「ええなぁ。午後何するん？」

『え？あ、んー、どうしようかな』


大倉くんとの勉強会、なんて言えない。


『家でゴロゴロする笑』

安「ははっ笑。Aちゃんぽいわ笑」


章ちゃん、本当にごめんね。


いつも相談乗ってくれるのに。


安「わー、銀杏綺麗や〜」

『ねー、秋だねー』


今年の夏休みは夏っぽいこと何も出来なかった。


授業ついていけない分勉強しっぱなしだったなぁ。


安「最近成績上がってるみたいやん」

『うん、なんか勉強の仕方わかってきたみたい笑』

安「よかったよかった。この調子で特進？笑」

『まだまだだよ笑』


特進、ねぇ。



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