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『お待たせしました』

俳「お疲れさま。お、今日化粧いつもと違う」

『はい、別の人のとこに居たので(^^)』

俳「俺はそっちの方が好きだな」

『ありがとうございます』


こんなことばかりしてるから、

いつまで経っても結婚ができないんだと思う。


適当にフラフラして、本命は作らず、

体だけを求める関係。


『おやすみなさい』

俳「おやすみ」


一通り終われば同じベッドで寝て、

朝方、相手が起きる前に部屋を出る。


ただ、彼だけは違かった。


章大だけは。


初めて体を重ねた日、

起きる前に出ようと思ったのに彼は起きていた。


安「Aちゃん、おはよう」

『…おはよう、ございます』


調子が狂った。


いつもはするだけして、

勝手に出てくだけだったから。


章大は事後も優しくしてくれて、

朝は朝食まで用意してくれた。


『これからも会ってれますか?』

安「ん、ええよ」


正直、嬉しかった。


週の何回かを章大と過ごして、

それ以外は適当な男と会ってすぐ帰る。


どうしようもない生活を送っていた。


『章大はさ、彼女とか結婚とか考えないの?』

安「んー?彼女は適当に作ってるで」

『そうなんだ』

安「長続きせえへんねん。俺が女の子と切られへんから。」

『そんなことだと思った』

安「Aは?」

『…私は、クズだから。これくらいがちょうどいいんだよ』

安「…そう」


私がクズなのか、章大がクズなのか。


この関係も、いつか終わらせるべきなのだろうか。



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作者名:ゆりかご | 作成日時:2022年2月20日 3時

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