97 ページ7
.
丸山side
毎日変わらず学校へ行く。
けど今日は少し静かなような、
寂しいような…。
「なぁ、安田くん学校来うへんの？」
何気なく、目の前でカレーを頬張る大倉に問いかける。
カレー、飽きひんのかな。
大「……Aちゃん、入院してんねん」
「え？！」
衝撃の事実を聞いて大きい声を出してしまった。
学食が静まり返る。
ひいぃ、ごめんなさい…。
「なんでなん)ﾎﾞｿｯ」
大「…まる」
「ん？」
大「今日、飯行ける？」
「え？また？ええけど。飽きひん？」
大「別の店行こ」
ほんま、大倉は最近抜け殻状態。
早く浅山さんと…。
いやいやいや！大事な親友の恋を邪魔するなんて出来ひん！
…でも、大倉は結局Aちゃんが好きなんやろうなあ。
お昼を食べながら夕飯をどこで食べるか考える。
駅前のあそこええな。
あ、あっちも気になんねんなあ。
大「ドリンクバー2つと…」
結局駅前のファミレス。
俺が気になってんのは隣やって言うてんのに。
「で？どないしたん」
大「…別れた」
「っ……ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ん"ん…なんて？」
大「浅山さんと別れた」
「な、どうやって？」
あんなに頑なに拒否してたのに…。
大「…この前遊園地行ったやろ」
「あー、うんうん。無理矢理連れてかれたやつな」
大「その帰りにな…」
え、その帰りに別れたん？
いくらなんでも雲泥の差すぎひん？
大「Aちゃんが入院してる理由な、駅の階段から落ちてん」
「え…平気なん？」
大「昨日目覚めたって」
「2週間？！」
大丈夫かな…。
大「浅山さんが後ろから押した」
「……は？」
なに言ってるん。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年5月23日 2時
