検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:26,042 hit

92 ページ2

.



午後の授業を終え、

待ち合わせ場所で章ちゃんを待つ。


安「おまたせー」

『おつかれさま』


2人で並んで歩き始めると、

章ちゃんが自然と道路側へ。


安「んで?話って?」

『……私、大倉くんが好き』

安「……おぉ。」

『え?ビックリしないの?』

安「んー…正直バレバレというか…なんとなくやけど、忘れられてへんのかな〜とか」


なんだよ、勇気出して言ったのに。


安「で?なんでそう思ったん」

『……この前ね、学校で大倉くんと会ったの』

安「うん」

『先生に書類渡して、その帰りに。まさか居ると思わなくて声出しちゃって、そしたら大倉くんが気付いて…珍しくバイクで来てたから珍しいね〜なんて話して』

安「うん」

『そしたら…どっか行く?って言ってくれたの。付き合ってた時の約束覚えててくれたのかなとかちょっと調子に乗って、一緒に夜景見て、私ってまだこの人が好きなんだなって痛いくらいに感じた。』

安「え、ニケツ?」

『うん』

安「いつって言ったっけ」

『本当についこの前。1.2週間前かな』


章ちゃんの暗い表情に、

なぜだか私も不安になる。


安「…ほんまは言わんとこうって思っててんけどさ」

『うん…?』

安「………大倉くん、彼女おんねんて」

『………いつから?』

安「冬休みって丸山くんは言ってた」


冬休みって…。


もう結構前じゃん。


『…私、彼女持ちに抱きついて、彼女持ちに恋してるわけだ…^^*』

安「Aちゃん…」


大倉くんが、好きな人が幸せなら、

それでいいじゃないか。


それだけで十分。



.

93→←91



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
178人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆりかご | 作成日時:2021年5月23日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。