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『すぅくん』
渋「あ?」
『送って。』
渋「…今日は酒飲んでへんから…」
すぅくんはお酒を飲んでない日は
なにがあっても送ってくれない。
『……じゃあいい』
渋「え?」
わかってたけど、
なんだかむかついてすぅくんの部屋のドアを乱暴に閉めた。
『としは、帰る』
と「んー。ばいばい」
おばさんにも挨拶をして、
自分の家に帰る。
『ただいま』
母「早かったわね」
『うん』
自分の部屋に入ってベッドにダイブして、
気が付けば眠ってしまった。
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渋谷side
「としは」
と「なにしたん」
「なにって…酒飲んでへんから送らへんって…」
と「かわいそ。」
「お前までそんな言うなよ傷つくやろ」
どないしよ。
「なんか言っとった?」
と「帰るって行って出てったよ」
「…そう」
と「"彼女"とはどう?」
「……別れた」
彼女なんて嘘やのに。
こいつはそれを知ってていじってくるから悪い。
と「大倉くんとAいい感じやったなーーー」
「あっそう」
そう言い放ってとしはの部屋を出る。
けど俺のこの感情は多分嫉妬。
いや、多分じゃなくても嫉妬。
「もしもしやす?」
安《もしもしー?》
「今から飲み行こ。」
安《えー、今からー?》
「今から」
安《んー。ええよー。》
「ほないつもの店な」
安《あいあーい》
そう言って電話を切って、
財布とケータイだけ持って家を出た。
「俺はな。俺はむっちゃ待ってんねん」
安「わかったわかった笑」
「それやのに?なんかクラスのやつとええ感じやったとかとしは言うとったし?」
安「せやなー笑」
こんな予定ちゃう。
ずっと、ずっと俺だけ見てて欲しい。
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作者名:ゆりかご | 作成日時:2021年2月15日 3時