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また、まただ。
渋「ほな送ってくるわ」
『……』
渋「?ほら、行くで」
『…うん…』
ボーッと、いつもと同じ道を歩く。
渋「ん?行かんの?」
『……なにそのキスマーク』
渋「……帰る?」
『…帰んない…』
渋「そ。」
グイッと手を引っ張られ、
いつもの公園に入る。
『…彼女できた?』
渋「…彼女な…せやな…」
じゃあなんで?って聞ける度胸があればいいのに。
『ん……』
渋「……なんで口開かへんねん」
『……やだ…』
なんで今更こんなわがまま。
『…明日…早いからもう帰ろう…?』
渋「……うん」
2人で公園を出て、
私の家の前まで送って貰う。
渋「…じゃ」
『……うん』
すぅくんに彼女ができる度にこんな調子。
いい加減、この関係も終わりにした方がええんかな。
と「なぁ、先生呼んでるで」
『え、あ、はい!』
先「狭山〜。俺の授業はそんなつまらんけ?」
授業中、すぅくんの事を考えているともう既に授業が半分終わっていた。
先「ほな隣の席の人とプリント読みあいっこしてなー」
『大倉くん、よろしく』
大「ん。よろしゅう」
隣の席の大倉くんとプリントを読み合う。
大「狭山さんってさ」
『ん?』
大「字、綺麗やね」
『…そう?』
大倉くんの顔の方がよっぽど綺麗やと思うけど。
大「結構好きやで」
『ふふっ笑』
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作者名:ゆりかご | 作成日時:2021年2月15日 3時