検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:15,328 hit

17 ページ17

.



『大倉くん、これ借りてきてもらってええ?』

大「ん。わかった」


文化祭前日。


今日は丸1日準備をする。


と「A」

『としは』

と「彼とはどーやねん」

『彼ってやめてや笑。付き合ってへんし笑』


看板に緑のペンキを塗ったくる。


と「文化祭、お兄ちゃん来るって」

『……毎年来て、妹思いのお兄ちゃんやんか』


あれから3ヶ月弱経って、

私と大倉くんは少しずつでも距離を縮めた。


と「ずーーっと友達のとこ行ったり来たり。朝帰ってきて寝て、夜起きて出かける。」

『…うん』


体壊してへんかな。


と「なぁ、ほんまにお兄ちゃんのこと…大「Aちゃん」

『大倉くん』

と「……私、向こう手伝ってくる」


持ってたテープを少し乱暴に置いて、

教室の真ん中で作業をしてるグループへ行ってしまった。


『ありがとう』

大「ええよ。」


美術部から借りた物を床に広げ、

再び2人で作業をする。


大「文化祭さ」

『ん?』

大「一緒に回らへん?」

『…いいよ』

大「……後夜祭も」

『……いいよ』


赤と緑のペンキが重なって滲んだ所が黒くなる。


大「…赤はええなあ」

『ん?』

大「んや。これ向こう持ってくで?」

『うん。ありがとう』


文化祭、うまくいくとええなあ。



.

18→←16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆりかご | 作成日時:2021年2月15日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。