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安「え、それ平気なん?」
『うん。特になんもなかったし、花瓶に入れて飾っちゃった』
安「盗聴器とか入ってへんー?」
『テレビの見すぎだよ笑』
あのあと思い出して意味を調べたけど、
"ごめん"って意味らしい。
なにがごめんなのか、
誰が置いたのか。
私には全然分からない。
安「なんもなきゃええねんけどさあ」
なんもないから問題なし!
安「あら、今日もおにぎりや」
『あー、うん』
安「栄養あるもん食わなあかんでー?」
『食べてるよー。朝は時間が無いだけ』
本当は、少し学食に行きづらいだけ。
安「もー、ご飯のときくらい勉強やめればー?」
『お母さんみたい笑』
安「よく言われた?」
『まさか。私勉強してこなかったもん。』
安「はははっ笑」
章ちゃんと話していると、
同じ教室に居た人達の会話が飛んでくる。
男「篠原さん、彼氏出来たらしいで」
男2「え!篠原さんってあれやんな?」
男「そうそう、特進の篠原さん」
安「篠原さんって結構あれやんな)ボソッ」
『派手目な子だったよね?)ボソッ』
男3「あ、それ知ってる。大倉くんやろ?」
飲み込もうと思ったおにぎりが、
変なとこに入ってしまいむせかえる。
『ゲホゲホッ…ゲホッ…』
安「わー、平気ー?」
男2「系統全然ちゃうくない?元カノと比べて」
男3「あれやろ、伊集院さんと吾妻さん!」
男「シーーっ、やめろ、本人おるわ)ボソッ」
いや、聞こえてるし。
安「Aちゃん」
『…平気だよ、ありがとう^^*』
だってもう関係ないじゃん。
私と大倉くんは他人なわけだし、
私は今は勉強が忙しくてそれどころじゃない。
大倉くんだって彼女の1人や2人作ってもいいわけで、
系統だって個人の自由だ。
うん、そうだよ。
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作者名:ゆりかご | 作成日時:2021年4月17日 23時