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『………』
母「A…」
『ありがとう。雑誌買ってきてくれたんだ。暇だったんだよねー。』
無理をして笑顔を作る。
母「…リビング、行くね」
『うん。』
気付いてた。
いや、この件ではなくて。
しょうちゃんと私が上手くいかないこと。
だってまず住む世界が違う。
彼は芸能人。
私は底辺の弾き語り女子。
挙句の果てに高校生と来た。
芸能人が高校生と付き合ってるなんてニュース、
記者が食いつかないわけが無い。
『花園 ありさちゃん…22歳か…』
お似合いじゃん。
私なんかよりも。
すごい美人だし。
〈やっぱり今日会えませんか〉
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
安田side
急に社長に呼ばれた。
「…あの」
社「
あの日や。
大倉がつばさちゃんお持ち帰りした日。
なんであの2人撮られてへんのに
なんもしてへん俺が撮られんねん。
「失礼しました」
弁解をして、社長室を出る。
渋「おぉ。おつかれ」
「…おつかれ」
嫌な態度を取ってしまうのが怖くて、
最低限の会話だけして車に乗り込んだ。
ﾏﾈ「お家で平気ですか？」
「おん。」
あーもう。
ほんまめんどくさい。
ﾏﾈ「撮られたのって…」
「あー。平気。偽物。」
この時の俺は、
Aは見てへんやろ。って変な自信があった。
〈やっぱり今日会えませんか〉
「…ごめん、やっぱり今から言う住所行って」
ﾏﾈ「え？あ、はい」
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年1月2日 2時
