罪人＿ﾂﾐﾋﾞﾄ＿

第９話 ページ10

小「皆さん盛り上がってますかｯ！」





客「ｲｪｪｪｲ」



今日は全国ツアー初日


パフォーマンスもいい感じでお客さんも盛り上がっている



亜「いよいよ最後の曲となりましたｯ」



片「聞いてください、AGEHA」



ラストのパフォーマンス



疲れきった体に鞭を打ち精一杯踊る


指が大きな悲鳴を上げているけど歯を食いしばり何とか堪える



間奏に入りフォーメーションの移動で私がセンターに移動しようとする





　しかし





ﾄﾞﾝｯ




なんと華皇さんが私を押しのけセンターに出たのだ



流石に皆も驚いたみたいだけど




私はとっさに後ろに下がり何とか繋げきった






ライブは無事成功

会場はお客さんの声援に包まれた


――――――――――――



ライブ終了後



亜「てめぇ、いい加減にしろよｯ」


白濱さんの拳が私にのめり込み、体が飛び


壁に打ち付けられ体中に鋭い痛みが走る



それからメンバーに何でも殴られたり蹴られたりした



もう、体の限界で意識が飛んでしまいそうだ



佐「もうくたばんの？早くない？」




そういって




佐野さんが前髪をつかみ手を振り上げたときだった




亮「じゃーん、皆さんお疲れ様でーす…って、は…？」



GENE「「！！？」」



貴「亮…？」




亮「姉貴？みんな何してんすか？」





亮にいわれて言葉が見つからないGENE





見られてしまった…



ついに



それに運が悪いことに亮はサプライズで来ているだろうか




片手にカメラを持っていて録画されている



つまり、さっきのもムービーに撮られていたというわけだ



亮「何で姉貴がいじめられてんすか…」



桃「だってぇ、この子が私にカッターで切りつけてきたり、急に殴ったり、色々されたのぉ(泣)」




亮「ふざけるな」





桃「ほんとだよぉ」



だめ、




亮に手を出さないでｯ




私が守らなきゃ…





貴「そうよ…亮私は当然の報いを受けているだけだよ」




今、笑えてるかな



亮「姉貴…」



ごめんね


亮




佐「大変だな、お前もこんなクズ姉貴を持って」




亮「ｯ、」





ﾊﾞﾀﾝ





そして亮は家を出て行った








　

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