罪人＿ﾂﾐﾋﾞﾄ＿

第7話 ページ8

貴「ただいま」


亮「お帰り、姉貴」


貴「亮ただいま」


この子は弟の亮



まだ中学生だ


人懐っこく、優しくていい子だ


小さいころからEXPGに通っていて


ダンスもとてもうまく



メンバーとも仲がいい


亮「今日ねシカゴフットワークができるようになったよ！」





貴「じゃあ、次のダンスバトルが楽しみだね！」




亮「うん、次は絶対勝つよ」



貴「本当？楽しみにしてる」


家は世界でも有名な財閥



父は有名企業の社長


母は世界を駆け回るデザイナー


なかなか忙しい二人だったけど幸せだった


たくさん愛してくれた



しかし、二人は結婚記念日に行った海外旅行の飛行機が墜落し




父は38歳


母は32歳で




帰らぬ人となった



それからは、残された当時小4の私と6歳の弟



二人でこの広い屋敷に住んでいる




女手一つで弟を育ててきた




貴「ご飯できたよ」



亮「はーい」





貴・亮「「いただきます」」



いつもどおりに料理をほうばる亮


その姿に癒されることもある



亮「姉貴、指どうしたの？めちゃくちゃ腫れてるけど…」



貴「え、あ、うん大丈夫」




亮「そっか、ごちそーさまｯ」


食器を持っていく亮の背中を見て


大きくなったなと実感する

貴「亮のためにも頑張らないと…ﾎﾞｿｯ」


亮は私が守る





しかし…私は知らなかった


これから起こる出来事を

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