118 ページ30
唯月「……ぇ……どういうこと……？え、長くないって……何が？」
甲斐「……」
私「私は親とかと色々あって、精神的なショックでいつ脳卒中になるか、分からない……
脳卒中になったら私はもう死ぬ。」
涼音「……で、でも脳卒中にならないかもしれないじゃん？マイナスで考えないようにしよ！ね？」
私「……涼音。
人間ってのはね、自分が死ぬ時くらい分かるものだよ。」
“今まで、黙っててごめん“
そんな言葉は震えて出なかった
喉の奥がなにか詰まってるような感じでなんか出なかった
今は手が震えてる
ああ、そうか。
──────────死ぬのが、怖いんだ
そうだ、姉様は━━━━に殺されて……今は親から離れてるから、安心して生きれる。
唯月も甲斐くんも涼音も里見くんもみんな私に優しく接してくれる。
だからだ。
急に死ぬのが怖くなった
こんなに、死ぬの怖かったかな……？
私「……ぇと、」
茅野「……鈴木さん……死ぬのが怖くないの？」
私「……」
茅野「……私は怖いよ。
……私、前から人間って死んだらどうなるんだろうってずっと考えてた時があって。勿論、今でも疑問だよ？……ほら、天国とか地獄とかさ。
エンマ大王様とかいるのかなとか、本当に私たちを見てるのかなって。
澪奈が自 殺してから、やっぱり澪奈も心残り、沢山あった。やりたいことだって沢山あった。
でも、それに耐えきれなかった。
澪奈は耐える時期を超えて超えて超えて……死ぬ道を選んだ。
澪奈も死ぬのは怖かったはず。
あの日……澪奈が自 殺した日。私はあの現場にいた。澪奈のこと守れなかった。
少しでもあたたかい言葉をかけ続けたら、開き直ったかもしれないのに……澪奈と一緒にいてあげればって。私は澪奈が飛び降りた瞬間、手を掴んだ。
でも、澪奈は楽にさせてって……お願い……って……
だから私は澪奈の手を…………離した
本当はダメなのに……なんで……こんなことをしたんだって今更後悔した。後悔したってもう遅いって、葬式の時の澪奈の笑顔の写真で思い知らされた。
私は……澪奈を殺した。
死ぬのが、怖くない人なんていないと思う。」
私「……それは、ちが……」
柊「それは違う。
茅野、お前は景山を殺していない」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 916人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Asahi - いつも読ませて頂いています!逆転優勝おめでとうございます(^^) (2020年9月13日 22時) (
レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー - 緑組、逆転優勝おめでとうございます！この小説大好きです！他も頑張ってください！ (2020年5月27日 11時) (レス) id: c71c96e89f (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - ありがとうございます！！ (2019年9月22日 13時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです！これからどうなるのか楽しみです。頑張って下さい！ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年9月2日 17時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すず | 作成日時：2019年5月22日 22時
