ねぇ、なんでよ……「3年A組」stage2 (ページ34)

今日:2 hit、昨日:39 hit、合計:573,381 hit

76 ページ34

これはまだ高校生の夢を追いかけた過去の話

「18、ねぇ……。」

唯月「……お願いします！！
どうしても、お金が欲しいんです！！！」

カランカラン

「おつかれさまです！！」

そう言ってガールズバーに入ってきた男は

ベルムズのリーダーのK、貴志正臣だった。

正臣「……なんで金がいるんだ」

唯月「芸能事務所の支度金で、200万必要だって言われて……。それで……。」

正臣「…それ信じてんのか？笑
騙されてんだろ。」

唯月「かもしれないけど……。どうしても、モデルの夢、叶えたくて……。」

正臣「……なら、俺の女になるか？」

夢に向かって少女は少しずつ、少しずつ、ヒビの入った道へと、足をふみいれてしまった。

涼音「ねぇ、ねえ、今日ご飯行かない？」

唯月「あー、ごめん！彼氏と約束あるからさ」

涼音「えーー！！！！」

唯月「いま、迎えに来てるんだよね…」

涼音「え、じゃぁ、あれ、彼氏の車？」

唯月「まぁ……じゃあね！」

涼音「……すっご……」

唯月「聞いて聞いて！さっき、紹介してくれたプロデューサーから、連絡来たよ！
合格だって！！あそこ、ずっーと、入りたかったんだよね！！私が憧れてるモデルも所属しててさ……」

ある、校門で歩く人は景山澪奈。

唯月「……澪奈がどうかした？」

正臣「アイツ、有名な選手なんだろ？
……にんきあんの？」

唯月「私は苦手。なんか、鼻につくって言うか……あんなやついなくなればいいのに」

正臣「……本当にいなくなったりして笑」

そう言って不気味な笑みを浮かべた

正臣「景山澪奈自殺したんだって？」

唯月「え？……うん」

正臣「……あれって実は……やっぱいいや」

唯月「？」

正臣「プレゼント、大事にしてくれよ？」

そう、ネックレスを渡した

唯月「……ありがと」

正臣「あ、あと、鈴木 Aってやつ、知ってるか？」

唯月「A？うん、しってる……でも、Aには何もしないで……」

正臣「……はいはい」

もちろん、関わらないはずがなかった