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ユンギオッパは今日はもう仕事もないからと宿舎に戻って行った。休みだったのにわざわざレコーディングに付き合ってくれて本当に感謝しかない。
1人事務所に残った私は更衣室で持ってきたジャージに着替えて、ダンスの練習をするために練習室のドアを開けた。
「はあっ、はあっ……」
音楽に乗せてただひたすら体を動かす。注意されたことを一つ一つ意識して、何度も、何度も。こうでもしないとオッパ達やジョングクには到底追いつけない。ただでさえ男女の体力差があるのに技術でも劣っていたら駄目だ。
「＿＿＿＿いたっ！」
サビ前のフリで軽く足をくじいて尻餅をついてしまった。それでも周りは待ってくれない。曲は止まらない。無理やり立ち上がって次のステップを踏もうとすると。
「無理しないほうがいいんじゃない」
ふいに音楽が止まった。驚いて振り返ると、そこにはジョングクが立っていた。
「ジョングク……」
「そんなむちゃくちゃに踊ってたら、倒れるよいつか」
「……ごめんなさい」
責められているのかと思って謝ると、ジョングクは困ったような顔をして言った。
「あー、違う、怒ってるわけじゃなくて……。十分できてるから、無理するなってこと。カムバも近いし」
なんだかいつもとは違う様子の彼に戸惑いつつも、私はまだ荒い息のまま首を横に振った。
「でも……っ、全然ジョングクとオッパ達に追いつけてないから……。足引っ張りたくないから」
「気持ちはわかる。だけどとりあえず今は休もう。レコーディングもして疲れてるだろ」
そしてジョングクは私の方に歩み寄ると、持っていたバッグの中からペットボトルを取り出してはい、と差し出してきた。
……これは、貰っていいってことなのかな。
「……ありがとう」
壁際に放り投げてあった私のタオルを拾って投げて渡してくれる。本当にどうしたんだろう。こんなに優しくしてくれたのは初めてかもしれない。いつもが優しくないってわけでもないんだけど。こっちが反応に困ってしまう。
ジョングクが私の近くにおもむろに座ったので私もなんとなく腰を下ろした。ジョングクは床を見つめてじっと黙っている。
……ひょっとして、今ってユンギオッパに言われたことができる絶好のチャンスなんじゃないだろうか。
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?(プロフ) - ウラツクで一番好きなお話兼一番更新を楽しみにしてるお話です！続きが気になりすぎてはじめてウラツクでコメント残しました！笑 これからも無理せず頑張ってください！ (2019年8月23日 23時) (
レス) id: 7911c797b0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！お返事嬉しいです！はい！楽しみにしてます！ (2019年6月24日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！頑張ってください！ (2019年6月19日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2019年6月16日 17時
