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どうしよう。最悪だ。ジョングクに八つ当たりしてしまった。彼は何も悪くないのに。私を心配してくれたのに。
そんな自分が嫌で、また涙が出てきた。せっかくスタッフさんがしてくれたメイクももうぐちゃぐちゃで、本番の時間も刻一刻と迫っていて。トイレで何とか涙の跡を消して、無理やり笑顔を作って楽屋に戻る。
「あ、A！」
楽屋のドアを開けると、テヒョンオッパが真っ先に声を上げて抱きついてきた。
「もう！ どこ行ってたのさ、心配したんだよ！？」
「ごめんなさい。ちょっと気分が悪くて……」
オッパ達も駆け寄ってきた。楽屋にはまだジョングクの姿はない。
「これからはどっか行く時はちゃんと言ってね？」
「単独行動禁止！」
ジョングクと一緒に殺害予告のことは聞いているはずなのに、そのことは口に出さないでいてくれる。オッパ達の優しさにまた涙が出そうになったけど、必死に我慢した。
「＿＿＿＿あとA、ジョングク見なかった？」
ジミンオッパにそう聞かれる。なんて答えるべきか困って、オッパ達に泣いてたことだけは知られたくなくて首を横に振った。
「……見てないです」
「あいつ、A探しに行ったっきり帰ってこなくてさ。どこ行ったんだろ？」
ちょうどその時楽屋のドアが開いて、暗い表情のジョングクが入ってきた。ジョングクは私を見つけて何か言おうとしたけど、その前にテヒョンオッパがジョングクに話しかけた。
「ジョングク、A帰ってきたよ！ お前まで迷子になっちゃったんじゃないかって思ったよ〜」
「すれ違っちゃったのか？」
オッパ達は笑いながらそう言う。
「……うるさいです、ヒョン」
「あ、お前ヒョンに向かって！」
……黙っててくれたのだろうか。さっきあんなひどい態度をとってしまったのに、どれだけ優しいんだろう。
「どこ行ってた」
皆から少し離れたところに立っていた私に、ユンギオッパが近づいてそう言った。
「……洗面所にいました」
「本当だな」
「本当です」
ユンギオッパは安心したのか、呆れからなのか、小さくため息をついた。
「何かあったら絶対言えよ」
その言葉に、オッパには全て見透かされているような気がして、私は頷くと近くにいたメイクさんに声をかけてメイク直しをしてもらった。
「……」
ジョングクやオッパ達が向けてくる心配そうな視線には、気づかないフリをして。
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?(プロフ) - ウラツクで一番好きなお話兼一番更新を楽しみにしてるお話です！続きが気になりすぎてはじめてウラツクでコメント残しました！笑 これからも無理せず頑張ってください！ (2019年8月23日 23時) (
レス) id: 7911c797b0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！お返事嬉しいです！はい！楽しみにしてます！ (2019年6月24日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！頑張ってください！ (2019年6月19日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2019年6月16日 17時
