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せめともの詫びとして奢ろうとしたら、楽に「女に払わせるわけにはいかない」と言われ、龍に財布を封印された。
「うわー、惚れそー」
「惚れていいですよ」
「はいはい」
出たよ、八乙女楽。
あたしはこいつらと噂にはならないから、気軽だ。
何せあたしが熱愛関連で週刊誌に載るのは、なぜか千とだからな。
「姐さん、送りましょうか？」
「迎え来るから。あと、龍。自重しな」
「……はい」
「じゃ、二人とも気をつけて帰れよー」
軽く会釈して歩く二人を見送り、変に重なった。
夜の街は、騒々しくて静かで煩わしくて寂しい。
「A」
「万」
迎えに来てくれた彼の元へ歩く。
どうせ熱愛報道するなら、あたしは万とがいい。
……汚いなぁ……。
「……シルバースカイ」
「え？」
「万の瞳。……シルバースカイなんだよ」
曇り空。でも、銀の輝きがある空色。
綺麗な色。
……いよいよあたしは変態だな。
「……酔ってる？」
「……うん」
酔ってるから、何を言ってもいい。
何を言っても冗談だから。
「千が、探してるよ」
「……うん」
街を車で駆ける。
運転している彼は、なんともいえない顔だった。
「……あんたさ、あまりあいつらには関わろうとしないよね」
「あいつらって？」
「陸とか」
「IDOLiSH7な」
「そお、それ」
「俺は事務員だからな。……マネージメントは紡ちゃんの仕事だ」
「……紡さんって呼んだり紡ちゃんって呼んだり……忙しい奴……」
……でも、いいなぁ。紡ちゃん。
ほわほわしていて、女の子らしくて。
「……〜♪」
「……好きだなぁ、その曲」
「うん。……すき」
あたしの気持ちは未完成だから。
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通りすがり - あるさん» コメント、ありがとうございます！ 離れないですね(笑) ゲームのイベントでもネタにしてましたし……(笑) (2019年8月11日 7時) (
レス) id: d17bf84966 (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - 黒い水頭から離れませんよね！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 28bf0a40fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通りすがり | 作成日時：2019年7月21日 9時
