時透無一郎好きのための短編集

File.9 出会い Ver.しの子 ページ11

日向さん、リクエストありがとうございます！

遅れてしまい、申し訳ありません(^ω^;);););)
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幼い頃、目の前で母親を殺された。



養ってもらえるあてもなく、ただ、泣きながら歩いていたのを覚えている。




一時期は、賊に襲われた時に奪った刀を使い、鬼や、人攫い、賊の連中を斬っていた。




「人斬り」、「鬼」なんて呼ばれた時もあった。




そんな時、鬼殺隊に出会った。



『その強さを人のために使ってほしい。』



そう、言われた。



母が死んでから、初めての居場所だった。






『……この力、世のため人のために使わせていただきます。』




今思えば、居場所が欲しかった餓鬼の、ただの言い訳だった。



刀を振り続けて、鬼を斬り続けて一年。


いつのまにか、「柱」になっていた。






隊士「おい、鳴柱様だぞ、、、。」



隊「すげぇ強いって噂だけど……、ぶっちゃけ人望はないよな、他の柱ともいい関係を持ってないみたいな……」



「っ……、」



……違う、そんなんじゃない、



隊「お前知ってっか？あの人、影では『人斬り』って呼ばれてんだぜ？なんか昔人を斬ったとかなんとか……、」




ちがう、ちがう、


わたしは、人斬りなんかじゃ、



言えよ、自分で言えばいいじゃないか、



自分を守るためだったって、


言えば、いいじゃないか……、





時「＿＿君たちさ、恥ずかしくないの？


そんな噂話をしてるなら、少しでも役に立つために刀を振るべきじゃないの？」




目の前には、同期の霞柱、時透無一郎がいた。




隊「っ、霞柱様っ！し、失礼しますっ、」





時「……君、大丈夫？」




「……私は、元々、人と喋ることが好きだった、


けどあの日、母を殺されてから、


人は醜いと知った、


誰も助けてはくれなかった、


人を疑わないと、生きていけないことも知った、



……あの隊士たちの言う通りだ、


私は人を斬っていて、誰かを助けようとは思わなかった、」




時「……その話、今と何か関係あるの？」



「……は、」



時「君の過去がどうだか知らないけど、命をかけて人を助けるもの達を支える立場なんだから、


もうちょっと、胸を張って生きてみたら？」




「……こんな穢れた手で、？」



時「……君が自分のことをどう思っているのかは知らないけど、


少なくとも僕は、君のこと綺麗だと思うよ。」




これが、無一郎との出会いだった。

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