Step35 ページ40
ころんside
「…ご注文をお伺いします」
「あー!ホントにころちゃんいたぁ」
「ホントだね」
僕が注文を聞き取りに行くと、予想通りの人物がいた。
(あーもー最悪!!!)
「なんか、ころちゃんがいっちょまえにエプロン着けてる格好見ると……w」
「ちょっとりーぬ!笑っちゃダメ…w」
「お前も笑ってんじゃねーか!!早く注文言えよ!!」
“ホントにいた”ってことは、誰かに僕がここで働いてるって教えてもらったんだろうな…
「ごめんなさいwじゃあ、僕は醤油ラーメン1つで」
「俺は豚骨ラーメン!」
「りょ。少々お待ちを」
「コイツ接客態度最悪だぞ」
「ホントだね」
二人が何か言っているが、無視して厨房の中に入ってバイト仲間に注文を伝えた。
『先輩って、さっきの男の人と知り合いなんですか?』
「え、いやまぁ……」
食器を洗っている後輩と話しながらチラッとレジに立っているさとみ君を見ると、さとみ君もこっちを見ていて、目が合った。
そして、ニヤッと笑った。
(うわっ……絶対さとみ君があの二人に教えたんだろうなぁ……)
『お知り合いなんですねー。あんなイケメンさん達と…』
「まぁ、類は友を呼ぶってやつ……って、栗原。そこもっと擦って」
『え?えーと……こ、ここ?』
「あーもう違うって!ちょ、貸して!」
そう言って、食器を擦っている栗原の両手を上から押さえつけて、残っている汚れを擦った。
「ここだよ。もっとちゃんと見ろよなぁ」
『……あ、はい』
……あ?なんか返事が小さいな。
「ねぇ、返事小さいけど、どうし……あっ」
『……』
わかった
「恥ずかしいんでしょ」
『……』
(あ〜図星だぁww)
「あれれ?恥ぢゅかちいのかな?え?先輩ってだけで興奮しちゃってんの?え?」
『はぁ!?興奮はしてないですー!勘違いもほどほどになさったらどうですか?』
「お前言うようになったな……いや!でも、恥ずかしいのは本当なんだろ?」
『あーホントしつこい先輩だなぁ!そうですよ!恥ずかしかったの!だって、あんまりこういう経験ないから』
「…へー」
意外。いや意外でもないか。
『先輩はこの程度では恥ずかしくないんですね。間接キスと同じくらいの行為だと私は思うけど』
「バカ、それは忘れろや」
後でさとみ君に説教しなきゃな!何でここでバイトしてるって教えたんだよーっ!って。
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七海 - 七海って呼んで☆私、敬語苦wwじゃあ、私もあんりで!ありがと〜! (2020年4月20日 22時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - ろのさん» 夢主ちゃん可愛く出来てますか!?よかったぁ……確かに現実でこんな子、なかなかいませんもんね!(笑) (2020年4月20日 20時) (レス) id: 7624e9c568 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - 七海さん» 七海!でいいんですか!?タメも!?やったぁー!そうします!私のこともあんりって呼んでくれると嬉しい!ありがとう! (2020年4月20日 20時) (レス) id: 7624e9c568 (このIDを非表示/違反報告)
ろの - あんりさん» 主人公ちゃんかわいいですよ!現実にこんなかわいい子いたら付き合いたい(←by女) (2020年4月20日 11時) (レス) id: 5062ea37bc (このIDを非表示/違反報告)
七海 - あと、私の事、七海って呼んでくれていいですよ!あと、タメでいいです!その方が話しやすいだろうしww (2020年4月20日 0時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんり | 作成日時:2020年3月6日 15時