53.USJ ページ11
バスの中で、私は父親間違えされて、怒り狂う勝己を抑えつつ、心なしか冷んやりする轟君に肩を貸していた。
こんな間近で轟君の顔を見たの初めてかも…、いや、初めてだわ。
勝己が他の子達に弄られている間にじーっと少しだけ観察する事にした。
紅白できっかり半分に別れた髪色、長い睫毛、小さな鼻と口、そして何より目立つ左の目元の火傷の跡。
「個性婚、だっけ…」
彼と初めて話した時に教えてくれた彼についての事。
一体どんな思いで、どのように過ごして来たのだろう。
「氷の個性も、もう一つの個性も全部君のもの。振り回される事なんてないのになぁ…」
ぽつりとそう呟きながら、私は起こさぬようそっと轟君の頭を撫でた。
「もう着く。そろそろ静かにしとけよ」
「「「ハイ！！」」」
相澤先生が言ったので、本当にもうすぐだろう。
「轟君、もうすぐ着くって！起きて〜」
「………おう、悪ぃ」
数秒後、轟君は眠そうにしながら起きた。
猫のようにゴシゴシと目を擦る姿に、ほわりと癒された。
「……なんか」
「ん？何？」
「…いつもより、よく寝れた気がする。…藤丸が肩を貸してくれたお陰かもな」
「そなの？いいよー、いつでも貸すよー。貸して欲しくなったら言ってね！」
「…ああ、頼む」
少しだけど、彼との距離が縮まった気がして、嬉しくなった。
＊＊＊
「皆さん、待ってましたよ」
目的地に着くと、そこにはスペースヒーロー・13号がいた。
見る限りではお茶子ちゃんは13号さんが好きらしい。
今一瞬頭の中にスター◯ォーズが過ったよ。
てか何ここ、遊園地？USJみたい。
「ここは僕が作った演習場です。その名も…嘘の災害や事故ルーム、略してUSJ！！」
「「「マジでUSJだった！！」」」
「ぶっ」
綺麗にハモったクラスの子達を見て、思わず吹き出した。
いいねぇ、みんな仲良くて。
なんて、思っていると相澤先生と13号さん、アルトリアの会話が聞こえた。
「13号、オールマイトは何処に？こちらで待ち合わせの筈だったのですが…」
「セイバーさん、先輩…。それがですね、通勤時に
「不合理の極みだなオイ」
制限、ね…。
なんとなく察してしまった。
人に言えない事など一つや二つはあるだろうけど、気になるものは仕方ない。
オールマイトは来ないっぽいし、不安だ。
それに
「…嫌な感じがする」
小さく呟いた。
.
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爆走する点P(プロフ) - 最ッ高です...！ (1月29日 1時) (
レス) @page43 id: 4d9e29c5d6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 好きすぎる！(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^^*) (2022年1月3日 4時) (レス) @page43 id: 0ea8b0dbfd (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 暁さん» 更新が大変遅れてしまって申し訳ないです！！好きだなんてそんな…嬉しいです^ ^ 今後とも応援お願いします！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - とっても面白くて好きです！！更新楽しみに待ってます！！！！ (2019年10月22日 4時) (レス) id: 8f6d532d35 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - masyu0816さん» 面白いですか！？本当ですか！？超嬉しいです！気紛れ亀更新ですが、応援の程よろしくお願いします！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年5月14日 17時
