33.誤解が生まれた ページ35
そんな轟君の問いに私は
「私は藤丸立香!ただのヒーローを目指す普通の女子高生だよ」
「…そうか」
「うん!」
その答えと表情に轟君は何処か安心した顔をした。
うん、流石ロビン。
こんなあっさり終わっちゃうなんて、ビックリだよ。
〈普通って…よく言いますわ。狙ってた癖に〉
「えへ、バレた?」
〈バレバレっすよ、全く〉
今回は『フェイト』アーチャー、ロビンフッド。
[顔のない王]で姿を消して、麻痺毒を矢に塗って相手が来るまで待機。
実はこの部屋の至る所にトラップとか仕掛けてたんだけど、意味なかったね。
〈んじゃ、ここら辺でお暇しますわ〉
「うん、今日はありがとうロビン」
〈アンタは一応オレのマスターですからね。また必要な時に呼んで下さい〉
そうロビンが言った瞬間にスッとマントが消えた。
その場面を見た轟君は突然の事に目をパチクリとしていた。
「…あ!まだ解いてなかったね。ごめん、今から解くから」
「あ、ああ…」
テープを外し、そのまま轟君に手を差し出す。素直に彼は手を出し、私はせいっと立ち上がらせた。
「そうだ!もう1人の子、外に置いたまま…」
「障子少年なら今地下に戻っているよ!」
「!オールマイト、ランサー…」
振り向くとそこにいつの間にかオールマイトとクーがいた。
クーは満面の笑みで近付いて、ぐしゃぐしゃと私の頭を搔きまわす。
「わ!」
「流石だなあ!立香!俺が見込んだ甲斐があるってもんよ!」
「も〜髪の毛ぐしゃぐしゃになるよ!」
「…なあ、藤丸。ランサーと知り合いなのか?」
「あ!それ、私も気になる。いつ知り合ったんだい?」
不思議そうに聞いてくる轟君とオールマイトにどう説明しようか悩んだ。
知り合いだけど、ただの知り合いじゃないし…。てかそんな一言で言い表せない関係と言うか…う、う"う〜ん。
ちらりとクーを見ると、にっと笑った。
「結構むか〜しに、な!」
「う、うん!小さい頃偶然会ったことがあるの!」
「いやあ、昔はよく無茶して…あ、今もそうか」
「ちょ、く…ランサー!」
***
地下のモニタールームでは(会話聞こえてない)
「まさかの藤丸とランサー先生の恋事情!」
「教師と生徒の禁断の恋…!」
「マジかよ…。こんな近くにリア充…!!」
「あ、そう言えばお前と緑谷、藤丸の幼馴染なんだろ?何か知らねえ?」
(…立香てめェ、俺の知らねえとこで男と仲良くなってんじゃねェええええ!!)
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セブ推し(プロフ) - サヒアさん» ありがとうございました! (2018年6月11日 16時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - セブ推しさん» 藤丸(ふじまる)、立香(りつか)って読みます。説明なくてごめんなさいm(_ _)m (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 珈琲さん» 本当ですね、アホですね私。教えて下さりありがとうございます!最高…!?う、嬉しいです!頑張ります!! (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 撫菜兎さん» 完結出来るよう頑張ります!! (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し(プロフ) - すみません,質問なんですが主人公の名前はなんと読むのですか?教えて下さい((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2018年6月10日 17時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2018年2月16日 23時