【ヒロアカ×FGO】ひきつぐもの

25.普通の学校生活 ページ27

あの後、結局保健室に行かずに途中まで轟君と帰った。
少々空気が気不味かったが。

と言うか、何の日でもないのにお菓子作って来るとかおかしかった。今度はちゃんと考えよう、うん。



そして、今日から授業が始まる。
午前は必修科目・英語等の普通の授業。マジで普通。内容が少しだけ中学より上がったぐらい。


「英語はいいの、英語は全然余裕。問題は数理学だよ…」
「んじゃ、次の英文のうち間違っているのは？…おらエヴィバディヘンズアップ！盛り上がれー！！」


いえーい。…テンション高いな、マイク先生。皆ノリについていけてないよ。
てか授業中に盛り上がっていいの？静かに授業するんじゃないの？


「関係詞の場所が違うから4…だよね、立香ちゃん」
「ピンポーン」


後ろから小声で聞いて来た出久に返事を返す。
自分で言うが私が英語ペラペラなのを知っているせいか、時々こうして聞いて来るのだ。

そこがまた可愛いのだけど。
思うんだけど、出久頭いいから私に聞かなくてもいいのに。


「はい藤ま「4です」……Oh,good」


あ〜お腹空いた。
早くお昼休みにならないかなぁ。





＊＊＊

そして昼休みがやって来た。
昼は大食堂で一流の料理を安価で頂けると言うかなりお得。最高かよ。


「白米に落ち着くよね最終的に！」
「落ち着く〜」
「わかる〜うま〜い」


お昼は出久とお茶子ちゃん、飯田君に誘われて一緒に取ることになった。マシュ達とはまた今度。実はお茶子ちゃんとはよく喋る仲になりました。
で、出久の隣に座って、気がついたら轟君が隣にいた事にはツッコまない。


「藤丸、蕎麦の方が美味いぞ」
「蕎麦もいいよね。うどんも好き〜。うまうま」
「あったかくない蕎麦が一番だろ」
「ざる蕎麦か…いいね！今度食べてみる」
「そうか」


何で『あったかくない』を強調してくるのこの子。どんだけざる蕎麦が好きなのさ。いいけど。


「立香ちゃん！ここのカツ丼美味しい！やばい！今度食べてみて！」
「カツ丼もいいね〜。また今度ね」


そんなキラキラしないで可愛いから。
よっぽど美味しかったんだな。あ、でも出久のお母さんが作るカツ丼も負けてない。
あー、美味い！

思わず頰を緩めてにこにこしていると、向こうのテーブル席からバキッと何かが折れる音。


「爆豪何してんの！？」


何だ勝己か。
またイライラしてもの壊したんだろうな。
あ〜ご飯最高！

そして次はグシャアッと何かが潰れる音。


「それ俺の唐揚げぇええええ！！」





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