17.個性把握テスト ページ19
先生に言われ、私達は体操服に着替えてグラウンドに出た。
「「「個性把握…テストォ!?」」」
相澤先生から説明されたのは、合計8種目を個性ありで行うらしい。
つまり、個性を使いまくっていいって事だ。中学までは“個性”禁止の体力テストだったが、今回は違うらしい。
「爆豪、中学の時、ソフトボール投げ何mだった」
「67m」
あー…、そーでしたね。勝己は個性使わなくてもヤバい数値出してたもんなあ。ほんとに人間?
「…立香、後で潰す」
「え!?何で!?」
「顔がうるせェ」
「酷くない!?」
ちょっと理不尽過ぎやしないかな!?
「じゃあ、“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ。思いっ切りな」
「んじゃまぁ」
先生からボールを受け取り、勝己が指定された円の中へ入る。そして勢い良くボールを持った腕を振り上げると同時に爆発が起こる。
「死ねえ!!」
……死ねはいらなかったかな、うん。
そのままボールは爆風に乗って空へ吹っ飛ぶ。何m飛んだのかわからないが、ボールが地面に落ちた。
それを計っていた相澤先生が機器を見せながら話す。
「まず自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
そこには普通ではあり得ない705.2mと記されていた。
これはとんでもないテストになると感じた。
その結果を見たクラスの子達が面白そうと言ったのを、先生は聞き逃さなかった。
「面白そう…か。ヒーローになる為の3年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」
シーンと一瞬にして辺りが静まり返る。
「よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」
「「「ええええええ!!?」」」
除籍処分…。これはまた大きく出たなあ。
慌て、意見や講義する生徒に先生は前髪を搔き上げながら言う。
「生徒の如何は先生の自由。ようこそ。これが雄英高校ヒーロー科だ」
入学初日は大試練のスタート。
「自然災害、大事故、身勝手な敵達、いつどこから来るかわからない厄災…。そういえ理不尽を覆していくのがヒーロー」
先生の言う事は確かに正しかった。
「これから3年間、雄英は全力で君達に苦難を与え続ける」
そうだろうとも。
生徒だからと甘やかしはしない。先生らしい回答だと思った。
「“
見えない緊張感が漂う。
そして、この場の全員はテストに全力で挑む覚悟を決めた。
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セブ推し(プロフ) - サヒアさん» ありがとうございました! (2018年6月11日 16時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - セブ推しさん» 藤丸(ふじまる)、立香(りつか)って読みます。説明なくてごめんなさいm(_ _)m (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 珈琲さん» 本当ですね、アホですね私。教えて下さりありがとうございます!最高…!?う、嬉しいです!頑張ります!! (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 撫菜兎さん» 完結出来るよう頑張ります!! (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し(プロフ) - すみません,質問なんですが主人公の名前はなんと読むのですか?教えて下さい((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2018年6月10日 17時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2018年2月16日 23時