69 日常編No.1 ページ40
*
「ノブナガさんー」
幻影旅団No.1ノブナガさん。刀を武器として使い、それによる居合斬りは一瞬にして相手の命さえ刈り取る。旅団の特攻を務める剣士です。
ノブナガ「どうした?」
そんな彼に、今日は修行を手伝って貰いたいのです。
「修行……付き合ってもらえませんか?」
ノブナガ「おー、いいぞ」
やった!
「ありがとうございます!」
念能力で、どうしても手伝って貰いたいことがあるんですよねー。
アジト近くの荒野に行き、2人で対峙する。
「『桜花舞姫』の、具現化系能力なんですけど……」
ノブナガ「一対一専用のやつか。なるほどな」
「はい」
ノブナガさんは一対一が得意ですし、私のこの能力はまだまだ発展途上。具現化系能力は系統的には得意ではありますが、私のこの能力は自身の戦闘能力に呼応して、強くも弱くもなる能力です。だからこそ、一対一が得意なノブナガさんに修行を手伝ってもらいたい、という訳です。
「では、お願いします」
ノブナガ「おう」
まずは、練。そして、念を練り……具現化。
「『桜花舞姫』『威武』」
リン……と鈴の鳴る音が響く。
ノブナガ「見た目はなかなかだな」
具現化されたのは、石の鎧。石とはいえ、私のオーラを具現化したものなので、重さはあまりない。しかし強度はかなりあるはずだ。
そして、手には2対の刀。柄頭に鈴のついた二刀。
ノブナガ「来い」
「はい!」
戦闘開始。まずは私から仕掛ける……!!
左足で地面を蹴り、10m程離れたノブナガさんに向かって刀を繰り出す。当然それは避けられる。それでも続けて、両手の刀をノブナガさんに向けて振る。
「避けるだけですか」
ノブナガ「今はな。様子見ててやるよ」
「そうですか」
左上から右下へ薙いだ刀を、両腕で軽く防御態勢をとりながら後ろに下がって避けた……ここだ。
右手の刀ーー状況的には攻撃へ繋げられない態勢になっているーーを逆手に持ち替え、組んだ腕の死角となった下側から斬りつける。
ノブナガ「!」
逆手に持ち替えるのは予想外だったのか、再び後ろに避けつつも、腕の防御を解ききれず、肘の辺りをかすった。
ノブナガ「よく逆手にできたな」
「コツは掴んだので」
手首を返してやれば意外に簡単に。……でも、このくらいの『予想外』では、旅団の力量では簡単に避けられる。それでは意味は無いのでまた考えなければならない。
ノブナガ「そろそろオレも抜くぜ」
「はい」
距離を取ったノブナガさんが、刀に手をかける。
まだまだここからだ。
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藤原黎明 - ごめんなさい!コメント気が付いてませんでした……!探しにくくてすみません!でも、読んでいただけて嬉しいです! (2018年8月31日 17時) (レス) id: 50a7dd275d (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - すみません。もう少し調べてみたら見れました!本当にすみません(T-T) (2018年8月10日 11時) (レス) id: ecaf096ebb (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - あの、作品の一番始めといいますか第一話?が見れません。どうしたら見れますか? (2018年8月10日 11時) (レス) id: ecaf096ebb (このIDを非表示/違反報告)
フェイたん - とても面白いです!夢主ちゃん可愛すぎ!これからもお体に気を付けて頑張って下さい! (2018年1月12日 17時) (レス) id: 3affdfaf3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤原 黎明 | 作成日時:2017年12月20日 0時