６８ 起床 ページ36
*
「ふやっ！？」
わ、変な声出ちゃったーーじゃなくて！！
クロロ「何だ今の声………くくっ」
「わ、笑わないでください………！！」
というか、目が覚めて、至近距離にクロロさんの顔があったら誰でも驚きますよ！
「あ、えと、私………」
クロロ「寝てしまったな。オレが」
ふあ、と軽くあくびをして、クロロさんが布団から這い出る。
どうやら私が寝た後、一度起きて布団に入ったらしい。全く気がつかなかった。
「思ったのですが………寝てますか？ちゃんと、夜に」
クロロ「………少しは」
「それはちゃんとって言いません。いくら団長でも体調崩しますよ？」
彼が夜にちゃんと寝ない理由は見当がつく。勿論読書だ。昼よりも夜の方が静かで、集中しやすいのだろう。
クロロ「………善処する」
少し眉を寄せているのが可愛くて、私は思わず笑ってしまった。
クロロ「何故笑う」
「いえ、何も」
私がベッドから降りると、クロロさんも立ち上がった。
クロロ「また、付き合ってくれるか？」
「？お昼寝？」
クロロ「っくく………読書の方だ」
「あっ、そっちだ………！すみません！//」
何言ってるんだ私。
クロロ「まぁ、お昼寝がいいならお昼寝でも」
「いいです！！読書お付き合いします！！」
クロロ「そうか、残念だな」
しれっとしてますね………。尊敬しますよ、そんなところ。
「………では、ありがとうございました」
扉の前に立つと、急に肩を掴まれた。驚いて振り向いた瞬間、
額に柔らかいものが当たった。
ちゅ、と音が鳴る。
目の前のクロロさんは妖しげに笑っていて。
「！！！？？？////」
クロロ「お昼寝料だな」
「く、くくクロロさん！！からかわないでくださいよ！」
何故こんなにも簡単に、私の周りの人達はそういうことをしてくるのでしょうね！！
クロロ「また来い」
扉を開けたら、頭を撫でられて。
私は真っ赤になって俯き、下からクロロさんを睨んだ。
「………クロロさんのバカ」
クロロ「！」
変なこと言ったのが恥ずかしいので、私は扉をすばやく閉めた。
「お、お邪魔しましたっ！」
クロロ「バカ………の、破壊力が恐ろしいな………」
扉の奥で、クロロさんがへたり込んだことも知らずに。
*
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藤原黎明 - ごめんなさい！コメント気が付いてませんでした……！探しにくくてすみません！でも、読んでいただけて嬉しいです！ (2018年8月31日 17時) (
レス) id: 50a7dd275d (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - すみません。もう少し調べてみたら見れました！本当にすみません(T-T) (2018年8月10日 11時) (レス) id: ecaf096ebb (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - あの、作品の一番始めといいますか第一話？が見れません。どうしたら見れますか？ (2018年8月10日 11時) (レス) id: ecaf096ebb (このIDを非表示/違反報告)
フェイたん - とても面白いです！夢主ちゃん可愛すぎ！これからもお体に気を付けて頑張って下さい！ (2018年1月12日 17時) (レス) id: 3affdfaf3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2017年12月20日 0時
